交流イベントでの出会い

 それでも「お見合いおじさん」として知り合い同士を引き合わせてみることもありますが、今のところ20戦20敗ぐらいの惨憺(さんたん)たる結果です。少なくとも僕にはマッチングの能力もセンスもないと認めざるを得ません。

 そんな中にあって活路を見出しているのは、ほぼ毎月開催している「スナック大宮」という読者交流イベントです。出会いパーティーではなく、僕主催の僕ファンクラブ飲み会、です。僕の読者は30代~40代が多く、見知らぬ人ばかりの飲み会に参加するほどの社交性や遊び心がある人たちが集うので、男女の出会いも当然あります。

 通算50回以上開催しているスナック大宮。結婚したカップルはまだ誕生していませんが、お付き合いに発展した男女は何組か把握しています。このような「自然な出会い」であれば、お互いに自由かつ気楽に恋愛相手を選ぶことができますし、僕としても組み合わせに頭をひねる必要がありません。場を提供して、たまにフォローしてあげるだけです。その代わり、好きになった相手が既婚者だったり遊び人だったりしても自己責任ですけどね。

写真/鈴木愛子
写真/鈴木愛子

 さて、いい加減に本題に入ります。広告制作会社できっちり働く山中弘子さん(仮名、38歳)のお話でした。

 弘子さんは既婚者の浩一郎さん(仮名、40歳)とあるパーティーで知り合い、スマートなアプローチをされて、その2カ月後には付き合いを始めていました(前回記事「問題は男選びの基準、38歳キャリア女子の恋愛遍歴」)。

 ちなみにこのパーティーは、独身者限定のお見合いイベントではなく、ある商品の発表会でした。発表会という特性上、誰でも参加できる会合ではないため、参加者同士が安心感や親密さを持ちやすいのでしょう。