小説やエッセイから、学生時代に名前だけ覚えた歴史本、ハードルが高いと思い込んで敬遠していた古典、アート本まで。“名著”と呼ばれる本には、自分らしく生きるためのヒントが詰まっています。今回、各分野で活躍している著名人が、人生に役立つ60冊をセレクト。お気に入りの1冊を見つけてみませんか。

マキヒロチ(まきひろち)
マキヒロチ(まきひろち)
1980年生まれ。『ビッグコミックスピリッツ』でデビュー。『いつかティファニーで朝食を(BUNCH COMICS)』(新潮社)で注目を浴びる。主な著作は『吉祥寺だけが住みたい街ですか?(ヤンマガKCスペシャル)』(講談社)など

 『いつかティファニーで朝食を』の作者マキヒロチさんにとって、スティーヴン・キングの『書くことについて』は、「創作に行き詰まったときに読み返す」と言う1冊。「それまで好きなものを好きなように描いていた自分が、どうやったら読む人が楽しんでくれるのかに気づかされました」。スティーヴン・キングとは逆だけれど、自分らしさとは何かを忘れかけたときに読むのが、『既にそこにあるもの』。「周りがどう思うか考えすぎずに、心の思うままに生きていいんだと勇気付けられました」。「そうそう! 私も仕事楽しいの!」と思わせてくれるビタミン剤が、『働きマン』。「読みすぎてボロボロなのでそろそろ新しく買い換えたいです(笑)」。

漫画家・マキヒロチさんおすすめ

『既にそこにあるもの』
大竹伸朗著/ちくま文庫
マキさんが大好きな現代アーティストのエッセイ集。「自分らしさとは何かを忘れかけたときに読み返す本です」。

『働きマン』
安野モヨコ著/モーニングKC(講談社)
女性編集者が懸命に働く姿を描いたマンガ。「尊敬する安野モヨコ先生の作品のなかでも、ダントツで大好きな話です」。

『書くことについて』
スティーヴン・キング著、田村義進訳/小学館文庫
『小説作法』が改題されて出版されたもの。「スティーヴン・キングの今までの作品への取り組み方と、これから物語を書く人への教えがたくさん詰まった自伝的指南書です」。

(C)PIXTA
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取材・文/岡本 藍  マキさん写真/洞澤佐智子

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