毎月の家計を圧迫しがちな、スマートフォンなどの通信費。実は、話題の格安スマホに乗り換えると、月額料金が半額になることも。格安スマホの基礎知識と、乗り換えるときの裏ワザをチェックしましょう!
格安スマホに乗り換えるだけで、通信費が平均月4500円減!
「格安」と聞いて、どのぐらい安くなると想像する? 日経WOMANの読者アンケートでは、なんと平均月4500円も通信費が下がったという結果が。格安スマホ会社の多くが、大手から回線をレンタルしている上、端末の開発費用やショップ運営費にコストをかけていないのが安さの主な理由。申し込み方法や、格安スマホでできること・できないことを理解し、納得した上で申し込もう。
Q1. どうしてこんなに安いの?
A. 多くが、大手の回線をレンタルしてコストを抑えているから!
楽天モバイルやLINEモバイル、イオンモバイルなど、多くの格安スマホ会社が、NTTドコモなど大手から回線を必要な分だけ借りて、コストを抑えてサービスを提供している(MVNO)。一方、ワイモバイルはソフトバンク、UQモバイルはau子会社の“サブブランド”として、低料金を実現している。例えば、NTTドコモと楽天モバイルで、共にデータ通信量5GB、5分かけ放題を付けた場合、月4000円の差になる(下図、金額は税抜き)。
Q2. どこで申し込めるの?
A. ネットのほか、家電量販店や専門ショップでも申し込み可能
格安スマホ会社のサイトから申し込むことが可能。数日で、スマホ本体または契約情報が入った「SIMカード」が送られてくる。ただし手間と時間がかかるので、面倒な人は格安スマホ会社の専門ショップか、家電量販店の格安スマホコーナーへ。申し込み先が決まっているなら専門ショップ、複数社の比較をするなら家電量販店がおすすめ。
Q3. どうやったら使えるの?
A. 2つの方法があります
(1) 本体ごと買い替える
2年以上前の機種など、古いスマホや携帯電話を使っている人は、思い切って最新機種に買い替えても。数千円の入門機から10万円近い高級機まである。多くの場合、一括払いのほか24回分割払いなども可能だ。
(2) 今の端末で、SIMカードを差し替える
SIMカードとは、契約情報が書かれたカードのこと。本体に差して使う。ドコモ端末や、SIMロックが解除されたau・ソフトバンクの端末なら、SIMカードを差し換えれば、多くのサービスが使える。
Q4. 通話やデータ通信は問題なくできるの?
A. 大手3社とほぼ同じ機能が使えます
格安スマホは基本的に大手3社のサービスと同様に使える。利用可能エリアは全国で、電話番号も引き継げるなど、利便性で大手3社と差はない。ただしキャリアメール(ドコモ、au、ソフトバンクのアドレス)は引き継げない。通信速度も基本的には変わりないが、大手3社にない弱点として、平日の12~13時は速度が低下してしまう場合がある。
安く乗り換えたいなら、2年の契約期間が切れるときを狙う!
大手のプランを解約するなら、2年の契約満了のタイミング(契約から25~26カ月目)がおすすめ。そこを逃すと自動的に再度2年の契約がスタートし、途中で解約すると1万260円(税込み)の解約金がかかる。端末を24回などの割賦で購入している場合も注意。途中で解約すると、割引のない残額全額を一括で払うことに。割賦支払い終了後に、2年契約満了のときが来たら、そこがベスト。
NEWS
大手キャリアも、格安の料金プランを発表!通信料は安くしたいけれど、メールアドレスは変えられない―そんな人にも朗報が。ドコモとauが、従来より安いプランを発表した。ドコモの「docomo with」は、特定のスマホとセットで毎月1500円割引に。auは「auピタットプラン」と「auフラットプラン」を発表し、最安で月額2980円(キャンページ適用時は1980円)からスマホが使える。ただし、2年縛りや、auの場合は2年目から料金が上がるなどの注意点も。
アンケートは2017年6月に日経WOMAN公式サイトで実施。399人(平均年齢38.5歳)から回答を得た。
取材・文/岩元直久
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