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日経ヘルス 最新号の読みどころ

疲れを溜めない休息テク【日経ヘルス18年7月号】

2018年6月1日

超多忙な「医師×コンサルタント」が教えるプチ習慣

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 「休んでいるのに、疲れがなかなか抜けない」という状態になっていない? 充実した毎日を過ごすには適度な休息は不可欠! “休息上手”になるためのコツを、医師でありコンサルタントとして多忙な日々を送る裵英洙さんに聞いた。

手帳を使えば疲れる前に対策できる

 くたびれた顔もせず、仕事をバリバリとこなし続ける一流のビジネスパーソンの姿に、誰もが憧れる。

 だが、「人は疲れるもの。疲れない体は絶対に手に入らない」と断言するのは、医師でありながら、経営学修士(MBA)を取得し、経営者、コンサルタントとして多忙な日々を送る裵英洙(はいえいしゅ)さんだ。「外科医として昼夜問わず手術や急患に携わる生活を約10年間続けた後、コンサルタントとして独り立ちするまで疲れがずっと“こびりついていた”」と話す。

 ところが、多忙でも成果を出している人たちの話を聞いているうちに、「タフに見える人も疲れていないのではなく、疲れからいち早く回復する方法を実践している」という共通点に気づく。疲れない体になるのは無理でも、疲れにくく、疲れてもいち早く回復できる生活習慣を身に付けることはできるのではないか――。その気づきが、日々の過ごし方と疲労の関係を見る「カラダ手帳」を生み出すきっかけになった。

 「カラダ手帳」の特徴は、休息タイムを記入すること。「仕事の予定の後には、リフレッシュタイムやコーヒーブレイクなどの“休息”の時間を確保するんです」(裵さん)。私たちはつい空いている時間に予定を詰め込んでしまいがちだが、“人は疲れるもの”を意識して計画的に休息をくみ入れることで、疲れと上手に付き合えるようになる。

 カラダ手帳には自分の体調も、◎○△×などの記号で毎日記入していく。「記入した内容を月に1回、さらには3カ月に1回程度、見直すこと。すると自分が疲れやすいパターンが見えてくる。例えば日中、睡魔に襲われるのは「夕食が遅い時間になった翌日」や「睡眠時間が5時間を下回った日」などという具合だ。自分がどんなときに疲れやすいかが予測でき、回避や対処が可能になる。

 裵さんがカラダ手帳を始めたばかりのときは、体調の振り返りが主だった。今では予定していたToDoができたか、できなかったかも記録し、振り返っている。体調に加えて、どのくらいがんばれたかという達成度もウォッチしているという。「記入する項目は入れ替えながら長く続けてください」(裵さん)。

カラダ手帳で体調変化の予兆がわかるように

なんとなく疲れている状態から脱するには、自分の疲れのパターンを知ることが第一歩になる。普段使っている手帳にその日の体調を書き加えるだけで「カラダ手帳」の出来上がり。スケジュールが自身の疲れにどの程度影響を与えているのかを見える化しよう。

手帳テク1・仕事や作業など…疲れる予定は“休息”とセットで入れよう

予定が入っていない時間帯に新しいスケジュールを加えたくなるが、仕事や作業の後は意識して「休息」を入れるようにしよう。

手帳テク2・日々の気になる疲れや悩みを記録しておく

睡眠、頭痛、月経周期に加えて排便などの体調を記入しよう。自分で決めた記号を使えば書くのもラクになる。筋トレ、読書などの日課ができたか否かを手帳の余白に記入してもよい。

手帳テク3・数カ月に一度手帳を見返して、「疲れのパターン」を把握しよう

1カ月単位、季節が変わる3カ月単位で見直してみると、自分がどのようなときに疲れやすいかがわかってくる。

この人に聞きました
裵 英洙(はい えいしゅ)さん
ハイズ代表取締役社長
1972年生まれ。金沢大学大学院医学研究科修了。外科医・病理医として勤務後、慶應義塾大学大学院で経営学修士を取得し、2009年に起業。著書に『なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか』(ダイヤモンド社)などがある。

取材・文/中西奈美(編集部)

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