若い世代にも「目がかすむ」という症状
さらに年代別に疲れ目の原因を聞いてみると、パソコンやスマホの利用で目の疲れを感じている人は20~40代に多いという結果に。20代では63.0%、30代では63.4%、40代では59.2%が「疲れ目の原因はパソコン・スマホ利用」と答えています。スマホやパソコンを仕事やプライベートで使うことが多い世代です。
一方で、いわゆる老眼による目の疲れを挙げたのは40代以降。40代から感じ始め、50代から急増するという結果になりました。
いまやスマホやパソコンの画面を見るのは、仕事でもプライベートでも欠かせないことになっています。1時間以上スマホを利用する人は約70%でした。日常の生活スタイルを考えると疲れ目の原因となるスマホ利用を全くなくすことは難しいので、疲れ目のケアをすることが重要になってきます。
疲れ目といってもさまざまな症状があります。どんな症状を実際に感じているのか、20~40代に複数回答で尋ねてみました。
「目がしょぼしょぼする」は58.6%、「目が乾く」は48.6%、「目がかすむ」は40.3%の人が悩んでいると回答。これらは、眼科専門医が指摘する「スマホ老眼」の症状であり、多くの人がパソコン・スマホ利用の影響で目の疲労を抱えていることが分かりました。
いわゆる「スマホ老眼」とは、スマホやパソコンでの作業で目を酷使することで一時的に老眼のように目のピント調整機能が衰えることをいうのだとか。目がかすむ、ぼやける、しょぼしょぼする、ドライアイなどの症状があるといいます。
眼精疲労分野に詳しい梶田眼科院長・眼科専門医・梶田雅義さんによると、「これまで老眼が始まる40代以降に多かった症状ですが、この数年スマートフォンの普及によって10~20代後半など若年層に増えています」。
「老眼」と「スマホ老眼」は症状はよく似ていますが、似て非なるもの。梶田さんは「老眼は加齢とともに目の水晶体が硬くなることで起こり、スマホ老眼は水晶体を動かす毛様体筋(筋肉)が凝り固まることで起こります」と説明します。
次のページから、自分がどれだけ目を酷使しているのか、お疲れ度合をチェックしてみましょう。また、目の疲れを癒やすストレッチも試してみましょう。