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日経グッデイ・最新カラダのはなし

ホルモンと体温を味方につけると快眠できる―その方法は

2016年8月2日

企業向け「睡眠の伝道師」に聞く! 眠りの質を向上させる技術

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この連載では、毎週火曜日に健康・医療専門サイト「日経Gooday」編集部の取材から、元気になる最新のカラダの話をお届けします。

 「眠りは上達します。そのために必要なのは、技術を身に付けること」と語るのは、企業向けに睡眠のオーダーメイドソリューションを提供するニューロスペースの小林孝徳社長。社員の睡眠の実態を調査したうえで提案する、現場に寄り添った実践的な技術が好評を得て、DeNAや吉野家など数々の企業の社員向けにセミナーを実施。90%以上の参加者から、満足度の高いフィードバックがあるという、今注目されている睡眠の伝道師だ。そんな小林さんに、良質な睡眠をとるためのコツを聞いた。

眠れないのはあなたのせいではない。2つの生体リズムを押さえ、睡眠の技術さえ習得すれば、多くの人は眠れる(©sKatarzyna Białasiewicz 123-rf)

 「なかなか寝つけない。眠れたところで何度も目が覚めてしまい、寝た気がしなかった」「ぐっすり眠れないせいで仕事に集中できなかった」――。そんな経験を持つ人は多いのではないだろうか。うまく眠れないことを思い悩み、「眠らねば」と焦るあまり、ますます眠れなくなり、日中のパフォーマンスが下がる…という負のスパイラルに陥る人も少なくないだろう。

 そんな状況下では、ただ単に「ぐっすりと眠りたい」と願って目を閉じるだけでは、何も変わらない。自己流の眠り方に疑いを持ち、根本的な解決方法を見出すことで初めて改善につながる。ニューロスペースの小林孝徳社長は、「眠りのメカニズムを知り、医学的な知見に基づいた“眠りの技術”さえ身に付ければ、眠りの質は必ず向上させられますと言う。

 「眠れない自分を責めたり、眠そうにしている部下を『やる気がない!』と責めたりするのは、もうやめてください。原因は、眠りの技術を活用できていないだけというケースは意外に多くあります」(小林さん)。

 そこで今回は、睡眠の質を左右する2つの生体リズムと、それを生かすためのテクニックを教えていただく。さらに、続く第2回では、デキる人とデキない人の睡眠傾向の違い、第3回では働き方別に具体的な眠りの技術を紹介していく。

私たちの睡眠を司る2つの生体リズム

 「眠りを充実させるためにまず重要なのは、メラトニンと呼ばれるホルモンと、体温のリズムを味方につけること」と、小林さんは言う。

味方につけたい生体リズム【1】メラトニン(ホルモン)

 睡眠中に分泌される主なホルモンに、メラトニンがある。「メラトニンには、疲労回復のほか、がんの予防や、認知症リスクの軽減の働きがあるといわれます。良質な睡眠のカギは、このメラトニンをしっかりと分泌させることにあるといえるでしょう」(小林さん)。

 メラトニンには、暗くなると増え、明るくなると減るという性質がある。そのため、就寝前に暗い環境に身を置けば徐々に分泌が増え、就寝3時間後にピークを迎えて次第に減少する。その後、目が覚めて明るい環境にいるときには、分泌量が抑えられている。

 このようなメラトニンの分泌リズムを味方につけ、ぐっすりと眠るための技術。それは、就寝時間に合わせて光をコントロールするというものだ。

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