この連載では、健康・医療専門サイト「日経Gooday」編集部の取材から、元気になる最新のカラダの話をお届けします。年末年始はお酒をいつもより多く飲みましたか? 今回は、酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、お酒を飲む人が気をつけたい女性ならではの話を、医師に聞いてきました。

生理前や生理中の飲酒って、しないほうがいいの? (C) PIXTA

 こんにちは。酒ジャーナリストの葉石かおりです。年末年始はお酒を飲む機会が増えますが、女性ならではの気をつけなければならない「お酒のリスク」をご存じでしょうか。

 「酒好き医師が教える最高の飲み方」という本のなかから、更年期障害や女性ホルモンに詳しい「よしの女性診療所」の吉野一枝さんに聞いた女性と飲酒についての話を紹介します。

 女性の飲酒は乳がんの発症リスクを高めるということがわかっています。現時点では、正確な因果関係まではわからないようなのですが、酒量が多くなるにつれ、発症リスクが高くなる傾向が明らかになっているそうです。

 このように、飲み過ぎることで病気につながること以外にも、女性にはお酒について気をつけなければならないことがあるのです。

女性の方がアルコールの許容量が少ない

 そもそも、男性と女性では、アルコールの許容量に差があるのでしょうか。

 「一般的に、男性よりも体の小さい女性は肝臓が小さく、アルコールに弱い傾向が見られます。国立病院機構 久里浜医療センターの報告によると、1時間に代謝できるアルコールの量、つまりアルコールの代謝速度も、平均すると男性に比べて少ないという結果が出ています」(吉野さん)

 肝臓の大きさは体の大きさによって決まり、アルコールの処理能力は肝臓の大きさによって決まる、つまり体が小さい人のほうがお酒を代謝するのに時間がかかる傾向があるということです。

 「また、女性は男性に比べて血液循環量が少ないこともわかっています。血液循環量が少ないということは、同量のアルコールを飲んだ場合、男性に比べて血中アルコール濃度が高くなるわけです。女性のほうが長い時間、アルコールが体内に留まる傾向があり、その分、アルコールの影響を受けやすいと言えます」(吉野さん)

 もちろん、アルコールに対する耐性は遺伝的要素によって決まるので、私のように小柄でもアルコールに強い人もいます。ただ、「個人差はあるものの、女性のほうがアルコールの影響を受けやすいという全体的な傾向があることは理解しておいたほうがいい」と吉野さんが言うように、女性は無理に男性と同じペースで飲んだりしないほうがいいでしょう。