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一人ぼっちでも大丈夫? 「友達ゼロ」の人の結末(4/5)

2017年6月16日

人間関係に詳しい明治大学文学部の諸富祥彦教授に聞く

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表面的な友達は、いざという時に助けてくれない

——なるほど。ただ、孤独に生きようと思いながら躊躇している人の中には、「あまり他人と距離を置きすぎると、いざという時に誰も助けてくれなくなるのでは」と考える人もいます。

諸富:ああ、それなら心配はいりません。

 広く浅くの表面的な関係で結ばれた友達が、いざという時に、本気であなたを助けてくれると思いますか。相手が苦しい時に自分の身を投げ出してでも何とかしようとする。そうした深い人間関係は、「孤独を知った者同士」の間にこそ生まれる。人間は本来孤独であり、それぞれ自分の道を生きるしかない。

 そうやって孤独を引き受けた者同士だから、分かり合うための努力をする。孤独を知った者同士だからこそ響き合える、深い出会いがあるんです。

——同調圧力を背景に、半ば脅迫的につながっただけの関係の相手に、いざという時の親身な支援を期待するのは無理がある、というわけですか。お話を聞いているうちに、「友達が少ない、いないこと」は人としてダメどころか、様々なメリットすらある気がしてきました。少なくとも「誰かと絶えずくっつくことで安心感を獲得し、そうでない人間を排除しようとする人たち」よりずっと健全に思えます。「分かり合えない人」と形ばかりの関係を維持しようと神経をすり減らすより、健康にはいいし、自分を見失わなくても済む。孤独を知ることで、“真の友”との本当に深い出会いが待ち受けているかもしれない。

諸富:そうです。そうした深い出会いからは「この人だけは自分を見捨てない。どこかで自分を見守ってくれる」と思える人も、数は少ないかもしれませんが、きっと見つかるはずです。人間関係に悩んでいる人ほど孤独力を身に付けたら、毎日が爽快になります。

——分かりました。群れるのが苦手な多くの人が、勇気付けられたと思います。

【結論】「友達ゼロ」の人の末路は?
何の心配もいらない。友達は無理に作るものではない

あなたは、一人ぼっちでも大丈夫?

【解説】
 世の中には「群れるのが好きなタイプ」と「群れるのが苦手なタイプ」が存在します。インタビューにもあるように、日本は極めて同調圧力(みんなと同じことをしなければならないというプレッシャー)が強い国ですから、自ずと群れるのが得意(好き)な人たちが主流派となり、群れたくない人たちは異端、変わり者と見なされてきました。SNSをはじめ、“群れるためのツール”が世代を超えて大流行している今は、その傾向がさらに強まっているのではないでしょうか。

 しかし諸富さんの話を聞くと、「だからといって、群れたくない人が無理に、群れたがる人たちとつるむ選択をする必要はない」ということがよく分かります。理由は簡単で、これからの厳しい世の中を生き抜いていく上で群れるメリットなどほとんどないのに、デメリットはたくさんあるからです。

群れるメリット⇒心を麻痺させ、楽になれる(幻想)、友達の数が増えることで「自分に価値がある」と自信を持てる(根拠なき自信)

群れるデメリット⇒人間として成長できない(孤独力を磨けない)、同調圧力によるストレスで精神的に追い込まれる、年を取っても自分が何をどう感じていて、何を欲しているのか分からないまま

 こうした日本人の“群れたがり気質”は、実は経済を活性化していく上でも少なからぬ重石になっています。

 1企業当たり年間30万時間——。これが何の数字かお分かりでしょうか。

 ある大企業で、週1回の経営会議のために、経営陣と全従業員が費やしている“不必要な打ち合わせ”“ムダな会議”の合計時間です。

 この数字がどれだけ異常かは、世界の先進企業と比較すると一目瞭然です。

 例えば米グーグル。OBによると、開発部隊でチーム全員が集まる会議は四半期に2回だけ(1回1時間とすれば年8時間)だそうです。日本の大企業社員が、いかに上から下まで「会議」「打ち合わせ」と称して群れること(責任を分散すること)が好きかよく分かると思います。

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