仕上げはリップ、赤味の「ちょい足し」で顔色アップ
メイクのフィニッシュには、リップで艶やかな彩りを添えていきます。リップは、塗るだけで顔の印象をワントーンアップしてくれるアイテム。さて、どんな色を付けていくのでしょうか?
冒頭で説明のあったボルドーはトレンド色ですが、「今回はオフィスでもOKのオレンジブラウンを使って、ナチュラルに仕上げます」と嶋田さん。
また、同じオンレンジブラウンでも、光沢があるものとマットなものとでは印象が変わってきます。これについて嶋田さんは、「今はツヤツヤとしたグロス系よりも、ハーフマットな質感のクリームタイプが旬ですね。オレンジブラウンの落ち着いた色味が秋冬にぴったり」と説明してくださいました。
好印象をプラスできるちょっとしたコツも教えてくれました。「唇をもう少し明るく見せたい場合は、唇の内側の粘膜に近いところに少し赤味を加えてください。それだけでぐっと顔色がよく見えます」(嶋田さん)
これで、嶋田ちあきさん流、旬顔メイクの完成です!
あなたのメイクは本当に大丈夫?
嶋田さんがセッション中に展開したメイクはいたってシンプルで、働く女性が取り入れやすいものばかりでした。それぞれのプロセスの本来の目的をしっかり把握すると、「やるべきこと」が見えてきます。8プロセスとその目的をざっとおさらいすると、下のような感じです。
(1)ベースメイク:下地
⇒ 美肌を作っていく。しみやくすみをしっかり隠す
(2)ベースメイク:ファンデーション
⇒ 透明肌を作っていく。やや暗めのパウダリーファンデーションをブラシで薄塗りする
(3)ベースメイク:ハイライト
⇒ 立体感を作っていく。目のすぐ下にある頬の部分や目頭の下の三角形の部分に入れる
(4)アイブロウ
⇒ 小顔や旬顔を演出する。眉山は一番出っ張っている頬と眉毛を結んだ位置。アーチではなく直線的に入れる
(5)チーク
⇒ 明るさを演出する。頬の盛り上がりよりも1センチほど上の位置に入れる
(6)アイシャドウ
⇒ 旬顔を演出。おすすめはオレンジ系、まぶたの上にゴールド、オレンジを入れ、目尻から目頭はボルドーで引き締め
(7)アイライン&マスカラ
⇒ 華やかさを演出。まぶたの内側にラインを入れ、まつ毛の根元にマスカラをしっかり付ける
(8)リップ
⇒ 顔色をトーンアップ。おすすめはマットのオレンジブラウン系、唇の内側に赤味をプラスするとさらに顔色アップ
この後ステージ上では、来場者の中から選ばれた女性3名の方が嶋田さんのメイクを体験。元々の自分流メイクの問題点をパーツごとに教えてもらいながら、改善のヒントを伝授されていました。
忙しい朝を過ごす女性にも取り入れやすいポイントが満載の、嶋田さんのナチュラルメイク術、皆さんも毎日のメイクにぜひ取り入れて、さらに輝くワーキングウーマンを目指してくださいね。
文/金澤英恵 写真/清水知恵子