やめられないという罪悪感は手放そう

 「ピンクのスマホを、想像しないでください」

 この文章を読んだ瞬間に、「ピンクのスマホ」が勝手に頭の中に浮かんできたのではないでしょうか。

 つまり、あなたが「今日こそ、だらだらスマホをやめよう」「いいかげん、スマホを手放さなきゃ」と思うたびに、脳は「だらだらスマホ」をしているあなたをイメージしてしまうのです。すると、脳は自動的に「だらだらスマホ」を実現する方向で動いてしまいます。どうしてもだらだらスマホをやめられないときは、無理矢理やめることをやめてみましょう。

 やめられない理由の二つ目は、「人には気晴らし、ストレス解消、気分転換が必要」だから。

 人間には、「ぼーっと」した時間が必要という場合があるのです。特に、ものすごく忙しかったり、締め切りやノルマなどでプレッシャーのかかった日は、バランスを取るために、一定の息抜きをする時間、ぼーっとする時間が必要になります。一見、無意味、無駄なことをする行為がバランスを取っているのです。

 もちろん、散歩、早寝、趣味、マッサージ、家族や友人との会話などで気分転換できれば、健康にもいいですし、理想的。でも、心身ともに疲れきってしまったときなどは、理想的な気分転換やリフレッシュをする余裕すらないということもあるでしょう。そんなときに、「だらだらスマホ」を無理矢理やめても、結局別の方法でストレス解消することになってしまいます。

 そういうときは、どうぞ、堂々と「だらだらスマホ」をしてください。

 そうはいっても、だらだらスマホを見てしまうと、寝不足になってしまったり「また今日も、だらだらしてしまった」という罪悪感から、自分にうんざりしてしまう方もいるかもしれません。実は、そんな悪循環から抜け出す方法があるんです。