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パリで活躍する調香師が実践したスランプの乗り越え方

2017年12月20日

27歳で日本を離れ、パリへ 勢いだけではダメなときもある

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 まるで香りを構成するように、ひとつひとつ言葉を丁寧に紡ぎながら、ゆっくりと答える真摯なまなざし。静かでたおやかな物腰、そして奥ゆかしさ。漆のようなパッケージに書を添え、日本の雅(みやび)にこだわった原料で、香りのオーケストラを奏でる調香の匠・新間美也。自身の香水ブランド「ミヤシンマ パルファン」とともに、パリに愛された日本人が語る、香りと人生の“マチュリティ(熟成)”とは?

ブランドアイデンティティは「日本」

 私の香りのインスピレーションは、「日本」です。実際にパリに住んでみると、日本に興味を持つフランス人は意外なほど多く、“日本人であること”自体がブランドになるので、改めて自分のアイデンティティである「日本」を強く意識するようになりました。ですから、材料もすべて日本にちなんだものを採用しています。

 「ネーミングも、世界中どの国の人が見てもすぐに覚えられるようなシンプルな日本語にしよう」と、たどり着いたのが子供の頃の記憶――百人一首かるたでした。すぐに日本から取り寄せて、改めてひとつひとつの歌に目を通してみたんです。すると、花、月、風をテーマにしたものが非常に多いことに気づきました。その中でも心の琴線に触れたのが、小野小町の“花の色は移りにけりな…”などの歌でした。とてもロマンティックですが、どことなくもの悲しい響きがありますよね。フランス人にはこうした日本的な侘び寂びや儚(はかな)さという感覚は、理解し難いといわれていますが、ある時、この香りを自分の娘に贈りたいという父親が、この歌のフランス語訳を見て、“一瞬に咲き誇る花の美しさこそ、究極の刹那の美”と理解してくださった。私が表現したかったのは、日本人のDNAの中にしっかり刷り込まれた、この刹那の美なのです。

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