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既得権謳歌のママ社員と未婚社畜女子の嘆きと負け戦

2017年11月10日

「イキイキ両立ママ」の尻拭い残業を嘆く女子が幸せになる方法

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時代の徒花「既得権女子」、またの名を女性活躍フリーライダー?

 渡る世間は鬼ばかり、とまでは言いませんが、それにしても女の世界は分断や対立が多いもの。中でも、「女性活躍推進」の波が大きくなればなるほど職場で深刻な対立問題を引き起こしているのが、「あれもこれもイキイキママ」と「未婚社畜女子」。

 仕事と子育てを両立したいからと、仕事を途中で放り投げて帰ってしまうイキイキママの尻拭いをさせられるのは結局、シングル女子。

「はい! 今日もホワイト企業で残業です!」 (C) PIXTA

 仕事とプライベートのワークライフバランスを推進するのが正義! という世情の中にあっては、「両立」の二文字は水戸黄門の印籠並みに有無を言わせませんが、「ママのプライベートは手厚く保障されるのに、その尻拭いをする未婚女性社員はイキイキママの尻拭いでプライベートなんかないのっておかしくない?」と未婚女子がいや応なしの社畜化を嘆く、はてな匿名ダイアリーの二つの投稿(下)が話題を呼びました。

 そう、「女性活躍」と「両立」は問答無用の印籠となる、このご時世。

 でもネットで批判される「あれもこれもイキイキママ」とは、仕事も家庭も100%以上の達成度でこなすスーパー優秀な女性や子育てに重きを置いて派遣やパートでゆるっと仕事をするような女性のことではなく、「あれもこれも中途半端な正社員ママ」のことなのだとか……。

 産休と育休を「既得権」として最大限に利用し、時短制度を利用して仕事を放って早帰りし、とにかく子育てを盾に職場に貢献せず、そのフォローで仕事量が倍増する他の社員からすれば「なんでそこに正社員として居座っているのか?」「席が空かないから人員補充もできない」とイライラはMAX。あげくに、「ポコポコと何人も子どもを産んで産育休を連続して取り、育休が終わるとさっさと退職するような『確信犯』もいて、周囲は開いた口が塞がらない」のだそうです。

働きたくないから専業主婦希望する女と同じように、「働きたくないから子供産んで育休とりた~い」という空気を纏(まと)う女子社員は実際かなり多い。夫も育休とっていようが毎日定時だろうが、家庭が回らない訳でもないのに既得権だからあるだけ使う。ただ既得の甘い汁を吸いたいだけ。

(はてな匿名ダイアリー ANOND:20171026100022 引用)

いきいきママになれば家事は手抜き、子供は保育園かジジババ、仕事は同僚に押し付けて簡単なものだけ、介護はやらなくても許される
働いてるからと使える金も専業より多い
それで仕事と育児を両立している私! と胸を張れる
(中略)これを狙ってる女って実際沢山いるよ、一番楽な道だからね
最近増えてるという「一流大学を出てるのに一般職を目指す女子」とかはそういうタイプ多いのでは?
ある意味賢いというか、小賢しいというか


(はてな匿名ダイアリー ANOND:20171026180411 引用)

 イキイキママとは、企業が女性に優しく手厚い支援を政府の号令の下に提供する、この時代ならではのいわば徒花(あだばな)。でもネットではイキイキママたちの実像を、怠惰でこずるくて女性活躍推進の甘い汁を吸う見せかけの「イキイキ」だとバッサリ。

 同じワーキングママでも日々仕事にも家庭にも100%以上の出力と完成度で頑張り、本当に両立を実現しようとすり減っている人の中にも、中途半端に時短で会社にぶら下がるママ社員のことをフリーライダーと呼んで「そういう人がいるから本当の女性活躍が阻まれる」と迷惑視している人々もいます。

 そう、「両立」の当事者であるワーママの間にさえも、大きな温度差が存在しているのです。

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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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