「世間はまだホラン千秋を活用し切れていない」

 かのマツコ・デラックスさんは「世間はまだホラン千秋を活用し切れていない」と高く評価しているのだとか。しっかり者で、こだわりもあり、自分の意見も持っている。でも自分の発言が誰を対象にしているかをよく理解し、率直さをなるべくポジティブに使って、笑いにしている。それが、ホラン千秋さんが人々に受け入れられる秘訣なのではないでしょうか。

360度死角なしのホラン千秋の強みは…?(C)PIXTA
360度死角なしのホラン千秋の強みは…?(C)PIXTA

 立場上、言いたいけど言えないことが、もちろんたくさんあるのが働き女子。日経ウーマンオンライン読者の皆さんと同じアラサーのホラン千秋さんから「成功する次世代のサバサバ」を学ぶなら、100%真正面からの「批判」ではなくて、笑いでひねった半分くらいの「指摘」を心掛けてみるといいのかも。

 例えば、「もう手いっぱいでできません!」ではなくて「わー、スケジュールいっぱいで自分が人気者かと錯覚しちゃいますよ……来月までお待ちいただけませんか?」とか、「上司の『おれも昔はワルかった自慢』ってほんと時間のムダ!」ではなくて「○○さんのようにエピソード満載の昔を振り返って飲める自由な時間感覚が私にもあったらなぁ」とか。

 愛のある笑いは人間関係を救い、自分をも救います。自分の発言がユーモアを失ったただの毒舌になっていないかを振り返れば、ストレス度もチェックできるというもの。テレビの世界で「あの人なら上手に言ってくれる」という信頼のあついホラン千秋さん化することで、けっこうたくさんの人が幸せになるかもしれませんよ。

文/河崎環 写真/PIXTA