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「いかにもデキる男・デキる女上司」はもう要らない

2018年3月14日

内村光良と水卜アナが連覇した「理想の上司」から見えるもの

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 毎春恒例、新社会人に聞く「理想の上司」アンケート結果(明治安田生命保険相互会社)が発表され、男性ではタレント・お笑い芸人の内村光良さん、女性では日本テレビの水卜麻美アナが1位となりました。

 「うん、確かにこの2人が上司の職場なら、私も勤めたいなぁ」。このすんなり感の理由は何でしょう。

ウッチャン、水卜(みと)ちゃんと呼ばれる親しみキャラ

 この2人が選ばれる理由、その最大の要素とは、実際の仕事で打ち立ててきた確かな実績をふんわりと包み込む「安らぐファミリー感」ではないでしょうか。だって仮にこの2人が職場で怒っていたとしても、理不尽な怒り方をするとは想像できません。

このふんわりとしたファミリー感。部下が欲しいのは、理不尽には怒らなそうな上司の和やかさ (C)PIXTA

 普段から穏やかで周りが見えていて、クスッとした笑いの絶えない和やかな職場づくりをしてくれそうな2人。チームの一人一人の表情や疲労度にいつも目配りし、ユーモラスに細やかに声かけをしてくれる上司が怒っているのなら、それにはきっと理由があるのだろうな、ちゃんと聞こう、と思わされます。

 そして何より、もっと上の「努力至上主義」で「いつも何かに追われてギスギスと余裕がなく」、「数字ばかり追って自分の人生など売り渡し」、「俺・私すごいんだ自慢多発」、「自分の器の小ささを部下のせいにしてキーキーと怒る」世代とは異なる価値観を持って、そんな上の世代の言動に対しては新社会人と同じようにコソッと笑えるツッコミを入れてくれそうです。

 何よりも、オフィシャルではない場所なら「ウッチャン」「水卜(みと)ちゃん」という呼び方を許してくれるのではないかと思えるほど、威張らない印象。上の世代ではちょっと勘違いしている人も多いですが、実力があることと、威張ることは全く同義ではありませんものね……。ひょっとしてもしかすると、ちょっとくらい下の世代が「イジって」も、良い笑いとして成立するなら懐深く一緒に笑ってくれそうです。新社会人世代には、そのフラットさが大きな好感度へとつながるのでしょう。

ハイブロー、しかも温かい印象のウッチャン

 内村さんは昨年末の柔軟で配慮の効いた紅白司会でその評価を盤石なものとし、人気が再沸騰しました。ウッチャンナンチャン時代から発揮されていた「ハイブロー」な笑い、特にコントにおいて「よくそんなキャラクターを思いつくなぁ」と感心するような人間観察眼やセンスは、映画の知識素養からきたものとして有名です。

 また、ウッチャンは後輩の面倒見の良さでもよく知られています。内村ファミリーと呼ばれるタレントや芸人さんの交友は幅広く、所属する事務所にこだわることなくウッチャンが「面白い」と感じた人と柔軟に仲良くなっていく結果なのだろうなと想像させられます。

 きっと、ウッチャンの飲み会に参加する人たちは「先輩に呼ばれたから仕方なく」ではなくて、「ウッチャンが呼んでくれた」とコメディアンや司会者としての仕事論なども喜んで聞きに行くのではないでしょうか(あるいは仕事論なんかなしで、皆がシンプルに楽しむ場づくりをされるかもしれませんね)。

 そうそう、ウッチャンはお笑い芸人というよりもコメディアンという表現がとても似合う人。その意味でも、萩本欽一さんのような時代を超えたセンス・教養や人徳を次世代のMCとして受け継ぐ人材なのかもしれません。

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Profile
河崎 環
河崎 環(かわさき・たまき)
コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。家族の転勤により桜蔭学園中高から大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での生活を経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、企業オウンドメディア、テレビ・ラジオなどで執筆・出演多数。多岐にわたる分野での記事・コラム執筆を続けている。子どもは20歳の長女、11歳の長男の2人。著書に「女子の生き様は顔に出る」(プレジデント社)
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