わが家の利益を確認する「損益計算書」
具体的には、「損益計算書」と「バランスシート」を作ります。名前だけ見ると難しそうですが、作るのはそれほど難しくありません。
「損益計算書」は、税込み年収から社会保険料と税金を引いた「手取り年収」を算出し、そこから支出を引いて、手元に残ったお金がいくらかを表すものです。会社でいえば、利益がどれくらい出ているか、ということですが、個人では、1年間にどれくらい貯められているかが分かります。
加えて、「わが家はいくらあったら生活できるのか」を押さえておくことも重要です。1カ月または1年で、最低限必要な金額がありますよね。その金額を押さえておくことは、失業など何かあったときのリスクマネジメントにもつながります。
わが家の財政バランスを可視化する「バランスシート」
バランスシートは、その名の通り、財政状態のバランスを知ることができるもの。自分が持っている預金や投信、株、住宅といった資産と、住宅ローンなどの負債を一覧にした表です。住宅を購入していない人や、負債がない人は、記入するのは金融資産だけになります。
例えば、年末とか、3月末、誕生日や結婚記念日など、日にちを決めて、バランスシートを作成して、定点観測していきましょう。数字を入れた表を作るよりも、グラフ化したほうが視覚的にイメージしやすく、効果が高いと思います。