かつては日本において多数派だった「専業主婦」。社会情勢が変化したことで、今や「共働き」が主流になり、その動きは加速しています。日経ウーマンオンラインでは、読者の皆さんを対象として「専業主婦」についてあらゆる角度からアンケートを実施。366人の回答から、女性たちの揺れ動く心や行動、意外なエピソードなどが明らかとなりました。前編・中編・後編の3回に分けてお届けします。今回は、専業主婦のイメージや印象的な出来事、皆さんの価値観や考えなどをご紹介します。
【これまでの記事】
「元・専業主婦がキャリアを積む」が増えている理由
専業主婦をキャリアに変えられる人は○○のある人
「専業主婦願望」読者の本音 負い目は嫌、自分で稼ぐ
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2018年4月18日~5月6日
◎有効回答数:366人
◎平均年齢:39.9歳、独身・未婚 36.9%、既婚(子どもあり)35.2%、既婚(子どもなし)21.6%、平均年収:335.7万円
専業主婦のイメージは「裕福」「家事が完璧」「実は大変」
そもそも女性の皆さんは「専業主婦」に対して、どんなイメージを抱いているのでしょうか。本音を探りました。
【立場・役割について】
◆ 夫の収入がしっかりある、「裕福な家庭の奥様」というイメージ(29歳、不動産、秘書、独身、会社員・一般職)
◆ ラクそう、楽しそう、自分の趣味とかいっぱい持っていて、とても幸せな家庭を築くイメージ(26歳、教育・学習支援、一般事務、独身、契約社員)
◆ 家を守る。家事を完璧にこなす。夫との完全分業(32歳、サービス、営業、独身、会社員・一般職)
◆ 家事を完璧にしなければならない。かなり大変なのに、さほど感謝されない(34歳、保険、営業事務、独身、会社員・一般職)
◆ 仕事をしている母・妻のかわりにPTAや町内会、ボランティアなどお金に換算できない社会的な貢献をしている人(42歳、国際協力、秘書、既婚、NPO・団体職員)
【行動・人間性・精神面について】
◆ 基本的に家にいて、1日の流れが決まっているイメージ(28歳、商社、一般事務、独身、会社員・一般職)
◆ 朝のワイドショーを見ることができる(34歳、製造、技術職、独身、会社員・一般職)
◆ ママ友の付き合いは大変そう(24歳、運輸、軽作業、独身、契約社員)
◆ ずっと子どもと一緒にいられる。でも逆に、大変そうでもある(30歳、製造、仕入れ、既婚、会社員・一般職)
◆ 夫や子どもに尽くすことに生きがいを感じている(33歳、製造、一般事務、既婚、会社員・一般職)
◆ 家事が忙しい。家のことをすべてやらないといけない(33歳、経理、既婚、会社経営)
【その他】
◆ 専業主婦だった自分の母親を見ていると、誰にも褒めてもらえなくて、毎日が同じで不満そうな印象があった(35歳、製造、マーケティング、独身、会社員・一般職)
◆ 「働かなくていいのは羨ましいな」と思うときもある。子どもにたくさん手をかけてあげられるのもいい。でも、退屈そう。自由がなさそう。子育てのストレスをもろに感じそう(26歳、娯楽、企画、独身、会社員・一般職)