「転職人気ランキングで常に上位に入る人気企業には、いったいどんな人が受かるの? どんな転職活動をしたの?」―そんな疑問を持ったことはありませんか?
もしかしたら、人気企業に転職した人の転職ストーリーには、転職活動がうまくいくヒントがあるのでは? そんな期待を抱きつつ、編集部では転職人気企業への取材を敢行。第二弾でお邪魔したのは、転職サイト「日経WOMANキャリア」でも常に人気上位に入る、LINE。読者の日常にも欠かせないサービスを提供しています。かわいいLINE人気キャラクターがあちこちにいる楽しい雰囲気の新本社にお邪魔して、お二人に転職ストーリーを聞いてきました。
Case2◆LINE 岩野 のぞみさん
受付から飛び込み営業に挑戦
――今は、どんな仕事をしているのですか?
岩野さん:LINE LIVEというライブ配信サービスで、タレントや有名人のライブ動画番組制作を行っています。企画を立ててオファーし、撮影時は台本作りから、ディレクション、配信、そして事後リリースまですべて一人で行っています。ローラさんなどの有名タレントやスポーツ選手などを担当していて、海外での撮影が入るなど忙しいですが、いろいろ任せてもらえるのでやりがいも大きいです。
――LINE入社時から今の仕事をしていたんですか?
岩野さん:いいえ、最初は店舗向けのLINE@というサービスの営業をしていて、大阪事務所の立ち上げに携わるなどしていました。その後、社内公募制度で希望し、今の部署に移りました。
――LINEに転職する前は、どんな仕事をしていたのですか?
岩野さん:飲食店情報サイトの運営をする企業で営業、広報の仕事をしていました。ですが、その会社は2社目でして、1社目はIT企業の受付の仕事をしていたのです。
――受付から営業への転職というのは珍しいですね。なぜ転職したのですか?
岩野さん:受付の仕事も最初のうちは、楽でしたし、定時で帰れるし、上の人からは「ニコニコ笑っていてくれればいいから」としか言われないし(笑)、いろんな人に声を掛けられたりして、それはそれでよかったのです。
が、ある時、自分と同じ年齢の社員の女性が一生懸命に顧客に提案している姿を見て、「私はこのままいくと、後ですごく苦労するんじゃないか」と思ってしまったのです。受付の仕事も嫌ではなかったのですが、充実感、達成感はないですし、だんだんと他の社員の方に比べて劣等感を感じるようにもなってきて。
――それで飲食店情報サイトの営業職に転職されたんですね。
岩野さん:はい。受付の経験しかなかったので、雇っていただけるだけでうれしくて、1日何十件も飛び込み営業をしていました。がむしゃらに働いた結果、1年目で年間目標を達成することができました。つらい時期もあったのですが、それを乗り越えたことで「私もやればできる」「努力は報われる」と感じ、大きな自信になりました。2年目には広報部門に異動希望を出し、広報の仕事をするようになりました。
――広報の仕事も初めてだと思いますが、どうやって学んだのですか?
岩野さん:さまざまな勉強会や研修会に足を運んだり、新聞、雑誌を読んではどんな記事がメディアに取り上げられているのかを研究したりして必死に勉強しました。