外国人に人気! 日本の見るべきベスト10、第1位はあの神社

 さて、今度は外国人に人気の、王道の観光スポットです。トリップアドバイザーに掲載されたアメリカ、ヨーロッパ、中国の旅行者の人気スポットをまとめてみるとおよそこんな感じです。

1.宮島(広島県)
2.原爆ドーム(広島県)
3.清水寺(京都府)
4.姫路城(兵庫県)
5.浅草寺(東京都)

 王道中の王道といえるスポットですね。でも、次のマスト・シー(見るべき)には、異次元感や風情ある場所が挙がっています。

1.伏見稲荷大社(京都府)
2.沖縄美ら海水族館(沖縄県)
3.地獄谷野猿公苑(長野県)
4.東京ディズニーシー(千葉県)
5.三十三間堂(京都府)

 京都の伏見稲荷大社の千本鳥居が連なる様子は、そこをくぐるとねじれた別の空間に誘われる感覚。三十三間堂も1001体の仏像が並び、一体は自分に似た像があるといわれ、神秘的な雰囲気が漂うところ。そして、外国の人にはなぜか猿の入浴シーンが人気。地獄谷の他にも京都市動物園などで猿の温泉は人気となっています。

外国人にも大人気。京都・伏見稲荷大社の千本鳥居 (C)PIXTA
外国人にも大人気。京都・伏見稲荷大社の千本鳥居 (C)PIXTA

 個人的には山形にある銀山温泉も、大正ロマンの風情を残した味わい深い町並みでした。「千と千尋の神隠し」の油屋によく似た温泉宿もあれば、建築家の隈研吾さん設計の「藤屋」も。藤屋は、温泉といっても大浴場はなく、貸切風呂が5つ。地下でほのかに暗かったり、光を取り込んだ半露天風呂だったり、竹のお風呂だったり……。和紙を通した光が心地よく、和の陰影を取り入れたアートな宿でした。

山形県の銀山温泉。レトロな雰囲気が外国人に人気です (C)Yoko Ueno
山形県の銀山温泉。レトロな雰囲気が外国人に人気です (C)Yoko Ueno

 少し違った視点で日本を体感してみると、まだまだ面白いところがたくさんだと再認識できますね。世界50カ国以上を回ってきて、最近特にそう思えます。日本のガイドブックだけに頼らずに、ちょっと違った視点からの自分なりの小旅行をぜひ試してみてください。

文/上野陽子 写真/PIXTA