1日5分の穴あけ勉強の習慣を
河合さんは気象予報士試験に臨む際、小学生向けのお天気図鑑をベースとした「穴あけ問題」を作成。ノートに手書きした自作の問題集で勉強することで、合格をつかみました。
しかもこのノートは受験のときだけではなく、お天気キャスターとして活動した8年の間にも、分からないことがあるたびに立ち返る虎の巻として役立ったのだと言います。
「今回はわずか5分間で、ドナルド・トランプに関する問題集ができました。こうやって、自分が勉強したいテーマの問題集をつくって、学びを深めていけばいいんです。問題集の原本にするのは、知識の土台となるような基礎がしっかりと書かれているものがおすすめですね」。
原本選びに迷う場合は、手近にあるものでひとまず始めてみればいい。わからない言葉と遭遇しても、その都度アメーバ化させることによって理解は深まっていき、原本とすべきもののレベル感がつかめるようになっていくのだと言います。
「脳には【 】を埋めたくなるという習性があるんです。そして、埋めるとスッキリするし楽しい気分になる。楽しい感情は、続けていくうえでのモチベーションになりますよ。1日5分でいいですから『穴あけ問題』に向き合う時間をつくってみてくださいね」と河合さんは締めくくりました。
手と頭を動かした実践付きのレクチャーは、参加者にとって手ごたえがあったようです。後日、感想をたずねると、
「怠け者の私でもこれなら楽しくできるかも!と実感できた、とっても貴重な経験でした」
「穴あけ勉強法やお話を受けて、今後の励みとなりました。業務をしながらも、なぜ?を意識して、アメーバ化ができるようになりました」
「勉強の前向きな気持ちを話し合える場はなかなかないので、とても充実した夜を過ごせました」
と満足げな声が返ってきました。
文/西門和美 写真/竹井俊晴