合理的でスピーディがすべていいわけじゃない

 「組織を作るときには、ビジョンを掲げてモチベーションを上げてといったことを、一貫性を持ってやる必要があります。臨時の販売スタッフからグラフィック担当まで、どんな立場の人でも理念を共有できていないと、社内でも見ている方向が違ってきてしまったりするんですね。これまでやってきた中で、理解が得られず去っていった仲間もいました。

 コンサルティング会社の要領で、何でも合理的に、スピーディーにやろうとしてもうまくいかない。どんなかかわり方の人ともちゃんと目線を合わせていかないといけないということを、失敗から学びました」

 洋服を通して働く女性を応援する。そんな自分らしい仕事に出会えた毛見さんが今後、目指すものは何だろうか。

 「『日本製』への思いです。今や繊維業界は大手が海外に出てしまい、国内に力があまりないと言われたりしています。でも実際はそんなことはない。やってみてわかったのですが、日本の工場は技術とコンサルティング能力がすごく高いんです。本当に高度な技術で付加価値の高いものは、海外の大規模工場でオペレーションを整えても簡単にできるものではありません。

 高品質、高付加価値な洋服を作る日本の工場を支えるために、メイドインジャパンを世界に売るというビジネスモデルを一貫して追求しています。まずは足元を固めるためにこの5年は集中して国内でやってきましたが、これからは海外を強化していきたいと思っています」

大阪で開催の WOMAN EXPO 2016で毛見さんの話が聞ける!


「あきらめないで自分らしいキャリアをつかむ方法」


●日時:7月30日(土)15:00~15:45
●場所:ハービスHALL(大阪・梅田)
◆詳細・お申込みはこちら
http://woman-expo.com/osaka/session/session-detail?m=1&eid=15
◆詳細はこちらから ⇒ http://woman-expo.com/