ちょっと小腹がすいたとき、一息入れたいとき──オフィスに「マイおやつ」を常備している人は多いのではないでしょうか。職場によっては、いつも誰かからのお土産や差し入れがあって、ついつい食べてしまう……といったケースもあるかもしれません。でも、おやつの食べ過ぎで、きちんとした食生活が送れなくなるようでは本末転倒。食べてもよいおやつ、食べてもよい分量について、予防医療コンサルタントの細川モモさんに伺います。
おやつを食べるなら「栄養素を補えるか」に注目して
平昌オリンピックではカーリング女子の「もぐもぐタイム」が話題になりましたが、頑張る女性に「おやつ」はパワーを与えてくれます。ただ、おやつの種類や食べ方によっては、かえって健康を損ねてしまうこともあります。
細川さんが代表を務める一般社団法人Luvtelli(ラブテリ)と三菱地所が共同で立ち上げた「まるのうち保健室」の調査では、おやつにお菓子を食べる人ほど栄養状態がアンバランスであることが分かりました。
お菓子を「よく食べる」人と、「あまり食べない」人を比べてみると、「よく食べる」人は「ショ糖」「飽和脂肪酸」の摂取が多く、栄養状態が糖質と脂質に偏りがちになっていました。一方で体に必要な「カリウム」「マグネシウム」「葉酸」などのミネラル摂取は少なくなっています。
そのためか、洋菓子をよく食べる人ほど不定愁訴を訴える割合も高くなっています。次のページで、具体的に見ていきましょう。