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林真理子さん「人を成長させるのは子供じゃなく、仕事です」

2015年10月28日

林真理子さんが語る『マイストーリー 私の物語』 執筆秘話(2)

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新刊『マイストーリー 私の物語』を上梓した林真理子さん。執筆裏話をはじめ、仕事観から自身の体験を踏まえた婚活アドバイスまで、さまざまなお話を伺った。前回に続き、今回のテーマは「母娘関係」、そして「仕事とは」です。

林 真理子
1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、アルバイトをしながら、コピーライター養成講座に参加。広告制作会社を経て、糸井重里コピー塾に参加。そこで絶賛され、糸井氏の事務所で働くことに。その後、独立。初の著作『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(主婦の友社)はベストセラーに。86年、『最終便に間に合えば』『京都まで』で第94回直木賞を受賞。90年、36歳のとき結婚。44歳で長女を出産。週刊誌や女性誌でも連載エッセイを執筆。また、直木賞や吉川栄治文学賞など、多くの文学賞の選考委員も務めている。

――物語のなかでは、「娘の成功に嫉妬し、対抗しようとする母と、そんな母親を冷ややかに見つめる娘」という歪んだ親子関係が描かれていますが、非常に反響が大きかったと聞きました。

林(以下、林):こちらがビックリするくらい反響がありました。「私もずっと母親に支配されて苦しんできました」といった手紙をたくさんいただきましたね。特に、母親が高齢だと、「自分たちは戦争があってしたいことができなかったのに、娘は自由に生きていて羨ましい」という思いがあるのかもしれません。

――ご自身は、どんな母娘関係でしたか?

:小説のなかに出てくる母娘の関係に似ているんですよ。母は今年で100歳になりますが、90代の時に、「私も作家になるための学校に行きたかったけれど、戦時中で親に反対されてダメだった。もし、進学していれば、今ごろ真理ちゃんくらいの作家になれたのに…」と、本気で言っていましたね。

――そういうお母さまをどのようにご覧になっていたのでしょう。

:ああ、本当に書きたかったんだなあと、思いの強さを感じました。母はずっと短歌をやっていました。ある時、私が、「自費出版で本を出したら?」と言ったのですが、「ああいうものは人の迷惑になるからやらない」の一点張りでしたね。

――林さんご自身も、思春期の娘さんを持つお母さまのお立場ですが、親子関係の築き方で意識されていることはあれば教えてください。

:これといってないんです。基本的には放任主義ですね。娘の人生は娘のものですし、私とパーソナリティも全く違いますから。ただ、私は母親のことをとても尊敬していましたし、大好きでしたから、そういう感情を持ってくれると嬉しいなと思いますね。

 高校生で、そろそろ進路を決める時期ですが、最近では、「食品の企画をやりたい」なんて言っています。テレビで観たお菓子対決の番組に影響されたのかもしれませんが(笑)、やりたいことがあるのはいいことだなと思ってみています。

――仕事に誇りを持って生き生きと働く母の背中を見てきたからこそ、働くことに対する意識がしっかり芽生えているのかもしれませんね。お子さんを持ったことで、仕事への意識や向き合い方に何か変化はあったのでしょうか?

:不妊治療を経て44歳で出産したのですが、子供を産んで良かったと思うことは、仕事が自分にとって、いかに大切か、その思いを再確認できたことです。出産して6日後には、『週刊文春』に20枚の出産記を書いていました。書きたくて書きたくてたまらなかった。私は本当に書くことが好きで、母親業に引っ張られずにやっていけると確信できました。

――子供ができると、キャリアの階段を降りたり、仕事のペースを緩める人も少なくありません。

:私はそういうのが嫌だったので、仕事に注力しました。もちろん、しばらくマイペースでやるのもひとつの考え方だと思うのですが、そこで育児エッセイを書いたりするのではなく、まったく方向性を変えずに、出産前と変わらないスタイルで仕事をしていたいという意地のようなものがありましたね。

――“意地”ですか? それは、何に対する意地だったのでしょう。

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