ホルモンが分泌され美肌・ダイエット効果も
白川室長は「望ましい睡眠時間は7時間から8時間」という。大切なのは、深い眠り(ノンレム睡眠)に入ること。肌のターンオーバーを促進する成長ホルモンは、このノンレム睡眠時に最大に分泌されるからだ。
睡眠時には成長ホルモンのほかにも、コルチゾール、メラトニン、プロラクチン、副腎皮質刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモンなど、多くのホルモンが分泌される。体のリズムを整えて免疫力を高めたり、ストレスを和らげる働きを持つ、心身の“キレイ”を支えてくれるホルモンばかり。成長ホルモンとコルチゾールは脂肪をエネルギーに変える働きを持つので、ダイエットに効果的。しっかり分泌させよう。

脳の休息で内面美人に
睡眠不足の影響をダイレクトに受けるのが「脳」。「うつ病の場合、睡眠障害を改善するだけで治ることが多い。眠ると脳が休まるので心も休まり、情緒が安定する」と西多医師。きっちり眠れば、少しのことではイライラしない内面美人に近づく。
また、睡眠は記憶のメカニズムに密接な関係がある。「記憶は眠っている間に取捨選択されて脳に定着する」(西多医師)。脳は眠りが浅いレム睡眠時に日中の出来事を整理するといわれている。そして、眠りが深いノンレム睡眠時には記憶を増強する。スポーツや楽器演奏といった、無意識的に覚えるような運動記憶も増強してくれるという。深く眠れば、知性も磨かれる!
日本睡眠改善協議会常務理事
専門は睡眠科学、脳生理学。「週末はだらだら眠らないこと。1時間早く寝て1時間遅く起きる程度で睡眠不足を調整するのがいい」。
東京医科歯科大学大学院・精神行動医科学分野・講師
睡眠医療認定医
専門は精神生理学、睡眠科学。「15分程度の昼寝は脳が休息でき、仕事の効率も上げるので有効。夜の睡眠も妨げません」。
日経ヘルス 2008年9月号掲載記事を転載
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