肝臓をサポートしてダイエット!
“お茶カテキン”の凄いパワー

和食が体にいいのは、食事と一緒にお茶を飲むという昔ながらの習慣も一因。それを裏付けるように、近年、科学的に解明されるお茶パワーは、動脈硬化やがん予防から血圧上昇抑制、歯周病予防まで多岐に及ぶ。
特に、注目を浴びているのは、お茶のダイエット効果だ。茶葉の成分が働いて体脂肪を減らす作用があり、その効果をうたうトクホ飲料も登場して久しい。
「ダイエット効果を得るには、茶葉をたっぷり使ったカテキンの多い濃いお茶が決め手」と大妻女子大学の大森正司教授。カテキンは茶葉の1〜2割を占める渋みのもと。カテキン量が多い「渋い濃い茶」こそダイエット効果が高い(下のグラフ)。
さらに、カテキンは肝臓で重要な働きをすることがわかってきた。お酒の飲みすぎで肝臓に脂肪がたまり、肝機能が低下することは知られているが、実はお酒を飲まない人でも同じ症状が起こる。そんな非アルコール性の脂肪肝の患者が高濃度のカテキン飲料をのんだところ、脂肪が減り肝機能が改善したことが、花王と久留米大学医学部との共同研究で判明した。
「“非アルコール性”で肝疾患が起こるのは、体内で過剰に発生した活性酸素が原因と考えられ、改善にはカテキンの抗酸化力が作用したと推測される」と久留米大学医学部消化器内科の坂田隆一郎医師はいう。
アルコールだけでなく、糖も脂肪もたんぱく質もすべて代謝し、同時に解毒作業などの激務を担う肝臓は「活性酸素が多く発生する場所」。そこに、カテキンを届けることで肝臓の代謝機能をサポートできるという。「そのためには、濃いお茶を食事と一緒に飲むのが効果的」と坂田医師。それだけで、肝臓をケアしながらダイエットもできる。

脂肪が減った

(データ:Prog.Med.;22,2189-2203,2002)
肝臓やダイエットに効く3つのカテキン効果
● 肝臓にたまった脂肪を分解
カテキンは肝臓内の脂肪燃焼酵素の働きを活発にし、脂肪燃焼を促進。活性酸素が原因とされる肝臓の症状を抗酸化力で和らげる働きも。
● 糖の吸収を抑える
カテキンは糖分を分解する消化酵素の働きを阻害し、糖分が体内へ吸収されるのを抑える働きがある
● 脂肪の吸収を抑える
カテキンの中でも多くを占めるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、脂質を分解する消化酵素の働きを阻害し、脂肪吸収を抑制。




