1日3分だけでも続ければ1週間で筋肉は変わり始める
ぽっこりおなかやたるんだ二の腕、下がり気味のおしり…。イベント続きの年末年始、気がつけば体のあちこちに表れたたるみは、できるだけ早く元に戻したい。体重を落とすためには食事制限に走りがちだが、フィットネスアドバイザーの饗庭秀直さんは「単に体重を落とすのではなく、代謝能力を上げることが大切」と説明する。「日本人の摂取カロリーは、30年前より減少しています。にもかかわらず肥満者が増えているのは、体を動かさない生活習慣が原因」。運動不足が続くと血液が体に行き渡らず、酸素が細胞まで届かなくなる。すると脂肪が燃えにくくなり、代謝能力が下がってしまう。そのまま放置すると太りやすい体質になってしまう可能性があるという。
「代謝能力を回復するには体を動かすことが一番。ただし、いきなりランニングやウオーキングをしても効果はイマイチです。運動不足とは、酸素が体に入りにくくなった状態なので、まずは“酸素を吸収しやすい筋肉”を作ることが大切」
質のよい筋肉を作ることで代謝能力が高まるため、冷え性や肩こりの緩和や、肌の調子がよくなるといった効果も期待できる。
「効率よく筋肉の質を高めるには『縫工筋』と『腹横筋』の2つの筋肉を使うことがポイント。縫工筋は内またを通ってひざ下まで伸びる、体の中で最も長い筋肉。ここを鍛えると下半身の動きが機敏になり、歩き姿もスマートに。腹横筋は内臓を包むようについており、体の深部にあるため女性らしい柔らかさを保ったままおなかをシェイプできます」
今回紹介するエクササイズのほとんどは、縫工筋を使ったもの。縫工筋を刺激することで、隣接する腹横筋も鍛えられる仕組みになっている。
「1日3分でも、毎日エクササイズを続ければ、1週間で眠っていた筋肉が呼び覚まされ、体が軽くなるのを実感できるはず。運動は継続することが何より大切。長く続けることで代謝能力が高まり、根本的なダイエットにもつながります」
若々しい体を作るコツ
1.大股で歩き、股関節の可動域を広げる
股関節周辺は、全身の7割近い筋肉がつながっている重要な部分。体の中で最も長い「縫工筋」(下図参照)もここにある。この股関節を大きく動かし、縫工筋を鍛えることが、若々しい体を作るカギに。例えば「横断歩道の白い線だけを踏んで歩く」など、大股で歩くだけでも、股関節の可動域は広がり、スタイル改善につながる
2.呼吸は鼻から吸って、口からはく
運動不足や加齢とともに、体が酸素を取り入れる力は下がる。すると代謝も低下し、むくみや冷え症の原因に。これを防ぐのに有効なのが腹式呼吸。腹筋の奥にある「腹横筋」(同)を使うことで内臓がストレッチされ、便秘の解消や内臓脂肪の燃焼にも役立つ




