JTBモチベーションズの調査によると、上司が若手社員に伸ばしてほしいと思っている能力は「困難を克服する力」が最も多いが、若手社員が伸ばしたい能力は「アイデアや工夫を生み出す力」が最多で、双方の意識には差がみられた。
全国の入社1―3年目(22―25歳)の若手社員309人と、若手社員の部下を持つ入社4年目以上の上司309人にアンケートを行った。
上司の4割は、若手社員に「困難を克服する力」を成長させてほしいと望んでいるが、若手社員でこれを今後伸ばしたいと考えている割合は2割程度にとどまった。上司の意見としては「ある程度の重圧にも精神的に打ち勝つ」(男性、36 歳、開発、製造系)、「何事にも逃げずにやりきる」(女性、45 歳、営業・販売系)など、精神的な強さを求める回答が多い。
一方、若手社員の4割は「新しいアイデアや工夫を生み出す力」を成長させたいと考えている。これに続いて「業務に関する知識や技術」が3割強、「仕事のおもしろさを感じる力」が3割となった。
若手社員のうち、「1年前に比べ成長したと思う」と考えている人は8割。上司も8割が若手社員の成長を認識しており、このことに関しては若手社員の自己評価と周りからの評価はおおむね一致している。具体的には業務に関する知識や技術が向上したとの意見が最も多かった。
「何によって成長したと思うか」を聞くと、若手社員、上司とも最も「先輩や同僚とのやりとり」が8割弱、「上司からの励まし」が7割で多い。
ただし上司は「むずかしい仕事に挑戦すること」との意見も7割弱あったが、若手社員ではこれを理由として挙げる人は6割弱とやや少なかった。逆に、若手社員は「同期入社の仲間とのやりとり」を挙げる人が5割にのぼったが、上司でこの点に注目した割合は4割にとどまった。
また若手社員の「今後、さらに成長していきたい」という意欲は入社1年目社員で9割超、2、3年目も8割にのぼるが、「今の会社で働き続けたい」という声は1年目で7割、2年目で5割、3年目で4割と急速に低下している。一方で「仕事のおもしろさを感じる力が成長していない」と感じる人の割合が、入社1年目で3割、2年目で4割弱、3年目で4割と増加していいる。
成長を妨げている要因としては、若手社員の3人に1人以上が「上司に相談しにくいこと」を挙げ、最も多かった。これに対し上司は「若手社員自身に成長しようという意識が薄いこと」を理由として挙げる割合が4割で最も多かった。
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