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その糖分、本当に必要ですか?

2014年3月3日

糖を過剰摂取せずに済むようにするための5つの方法

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 日々、様々な決断を迫られている私達の脳。頭脳労働をお仕事にされている方はもとより、管理職の人は決断することがお仕事と言って良いくらいですから、脳の疲労は慢性的になりがちですね。脳の疲労回復には睡眠。そして、脳の唯一の栄養、ブドウ糖が必要ですと、巷で言われていますが、でも、本当に、糖は脳に良いのでしょうか。

 糖について、少し難しい話をしますね。でも仕組みを理解してほしいので、ちゃんと読んでくださいね。

 血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を表す値ですが、血糖値が一定の幅よりも低く(低血糖に)なっても、高く(高血糖に)なっても私達は昏睡状態に陥り、死に至ります。そのため血糖値を一定の幅に収めようとする生命維持の仕組みが私達の体内には備わっています。

 その仕組みの一つが、すい臓から分泌されるインシュリンです。インシュリンは、血糖値が高くなり過ぎると、血液中の糖を細胞内に取り込み、筋肉や脂肪組織に運んで血糖値を下げます。筋肉に運ばれた糖は運動で代謝されますが、筋肉で代謝しきれなかった糖は、脂肪組織に運ばれ、脂肪として蓄積されます。言い換えれば、インシュリンは脂肪を蓄えるホルモンなんです。

 インシュリンは筋肉と脂肪組織に糖を運ぶ手伝いをしますが、脳に糖を運ぶ手伝いはしません。インシュリンは、血糖値が一定の幅以上に上がった時にだけ働くホルモンなので、24時間常に糖を必要とする脳には、年中無休で働いてくれる別の輸送体(グルコーストランスポーター)が、糖を運んでくれているんです。つまり、糖が多くなれば、インシュリンは働き始めますが、脳のグルコーストランスポーターには、糖の多さは関係のないことなんです。彼等は糖が多くても少なくても、いつもと同じように働くだけです。糖が多いからと言って、いつも以上に働くことはありません。

 一方で、私達の体には、血糖値が下がった時に血糖を造る仕組みも備わっています。血糖値が低下すると、グルカゴンというホルモンがすい臓から分泌され、脂肪を分解して糖に戻して、脳や筋肉がエネルギーとして使えるようにしてくれます。大抵、これで大丈夫です。

 でも、それでも十分に血糖が確保できない緊急時、例えば、飢餓や炭水化物抜きダイエットを1週間以上継続するような時ですね、コルチゾールというホルモンが副腎から分泌され、筋肉や骨を溶かして、脳のために糖を造りはじめます。この他にも、様々なホルモンが血糖値を上げて、低血糖から身を守る安全装置として働きます。

 血糖値の上昇を抑えるのはインシュリンだけですが、血糖値の低下を防止する仕組みは何重にも備わっているんですね。だから、万が一、脳を使い過ぎて、ちょっとくらい血糖値が低くなっても、生命維持に最重要な脳には、最優先で糖が運ばれるようになっているので、飢餓状態にない私達は、日常生活で、”十分な食事”以上に糖が足りなくなることを心配する必要はないのです。

1.頭脳労働には、糖だけでなくミネラル、ビタミン、良質な油が必要

 生命維持には糖が必要ですが、脳の活性化には、神経伝達物質の素となる酵素が必要です。その酵素の素になるのは、ビタミンB群やCなどのビタミン、不飽和脂肪酸(オリーブ油、亜麻仁油、魚油(DHA、EPA)等)などの良質の油、カルシウムなどの各種ミネラルです。効率的な頭脳労働には、糖よりも、ビタミン、ミネラル、良質な油の方が必要なんです。

2.甘い物が女を感情的にする

 甘いお菓子や缶コーヒー、清涼飲料水などは、体内への吸収が早いので、血糖値を急激に上昇させます。すると私達の気分は一時的に良くなり、元気になったような気がします。でも、体は、直ぐに血糖値を低下させ始めるので、今度は、急激に気分が落ち込み、イライラ、頭痛、うつ状態が起こります。そして、その不快さを抑えるために、体は、再び甘い物を欲するようになります。

 近年の研究で、糖によって刺激される脳の領域は、コカインなどの薬物によって刺激される領域や刺激のされ方と、非常に類似していることが明らかにされました。つまり、こうしたことが繰り返されると、薬物に依存するように、私達の心や体は、糖に依存してしまうようにできているというのです。

 血糖値の乱高下によって引き起こされる情緒の乱高下によって、「女は感情的だ」といった偏見を、知らず知らずのうちに裏付ける行動をしてしまうかもしれません。それに最悪、”糖が切れ”て、挙動不審になってしまうことも。最近、イライラしている方、その原因、後輩や上司ではなく、甘い物かもしれませんよ。

 それに、こうした血糖値の乱高下が慢性的に毎日繰り返されると、インシュリン抵抗性が起きます。インシュリン抵抗性は、体がインシュリンに鈍感になってしまう症状で、2型糖尿病の入り口です。インシュリンがちゃんと分泌されているのに血糖が下がらなくなってしまうのです。

3.ストレス太り

 ストレス太りって、都市伝説のようなものではなくて、本当に起こるんですよ。血糖値が下がり過ぎると副腎からコルチゾールが分泌されて、筋肉や骨を溶かして血糖値をあげようとすると上で述べましたが、コルチゾールは低血糖の時だけでなく、ストレスが高くなっても分泌されます。私達の体がストレスに負けないように備えてくれる有難いホルモンなのですが、でも、そのせいで、低血糖でもないのに、高いストレスを感じると、コルチゾールが筋肉を壊して、血糖値を上げてしまうのです。そうすると、インシュリンが血糖値を下げようとするので、糖が脂肪に替わり、太るのです。

 このように、ストレスがあるだけで、健康的な食事をしていても、筋肉が脂肪に替わるというマジックが体内で起こります。そこへさらに、”脳のため”に甘いものを飲食すれば、インシュリン大活躍で、脂肪が増えていきます。肥満に拍車をかけることになります。高ストレス下のデスクワークの方、その糖、脳に必要ないどころか、命取りになっているんですよ。

 では、どうしたらいいのでしょうか。

そのイライラ、甘いものの過剰摂取が原因かも!?

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Profile
森智世
森智世(もりちせ)
米国代替医療協会(AADP) 公認ホリスティック・ヘルスコーチ
国際ヘルスコーチ協会 登録ヘルスコーチ、経営学修士(MBA)、女子栄養大学食生活指導士、厚生労働省スマートライフ・プロジェクトメンバー、目黒区男女平等・共同参画審議会委員。大手證券会社投資銀行、金融経済研究所、世界4大総合プロフェッショナルファームのディレクターとして企業戦略・財務、買収に携わり、書籍出版、大学講師、政府協議会委員等を経て、家族の健康問題を機に、NYCの世界最大ホリスティック栄養学専門学校にてホリスティック・ヘルスコーチ資格取得。海外生活は米国、ドイツ、エストニア共和国にて15年以上に及ぶ。現在は東京。趣味はフルート演奏、料理とヨガ。初回コンサルテーション(初回診断)を無料でご提供しています。またフェイスブックでフォローアップ情報を提供しています。
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