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知りたい!なりたい!こんな職業

OLから飛び込んだ「女落語家」の人生

2012年10月15日

誰もが主人公、人間味あふれる日常を落語で表現

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人間味あふれる日常の世界を、巧みな話術で繰り出す落語。

男性社会と思われる落語界ですが、最近は落語家を目ざす若い女性も増えてきています。

今回は、三遊亭美るく(みるく)さんにお話を伺いました。

三遊亭美るくさん
三遊亭美るくさん

●芸歴6年。33歳。
●稽古の合間には、ツーリングやハイキングに出かけるアウトドア派です。
 出演予定は三遊亭美るく オフィシャルブログにて


お客様を満足させるには、まず自分が楽しむこと

 寄席(よせ)と呼ばれる高座で、人情噺や芝居噺などを披露する落語家。扇子と手ぬぐいなどわずかな小道具を使い、独自の話術と仕草で噺の世界を表現する技は、江戸時代から続く日本の伝統芸能です。噺の登場人物に男性が多いこともあり、落語界は昔から圧倒的な男性社会。ところが近年はあえて厳しい門をくぐり活躍する女性落語家も増えてきています。その一人が三遊亭美るくさんです。

 関東の落語界では、入門したての「見習い」から「前座」を経て、一人前の落語家として認められる「二ツ目」、そして師匠と呼ばれる「真打(しんうち)」に昇進する制度があります。三遊亭美るくさんは、落語協会初の女性真打である三遊亭歌る多(かるた)さんの弟子で、現在は「二ツ目」として寄席に出演。高座がない日は、寄席で披露する踊りの稽古や、酔鼓連というお囃子の稽古に励んでいます。また、独自で勉強会を開くなど芸を磨くために積極的に活動。「体力のいる、大きな身振りで演じる噺では、公演中、勢い余って舞台から落ちそうになったこともあります」。

 今は新しい噺をどんどん覚えて、それを高座に「かける」ことが目標。「お客様に満足していただけることはもちろんですが、まずは自分が楽しむこと。楽しむ努力をしています」。

仲間の深い“絆”に助けられた修行時代

 美るくさんは、工学院大学を卒業後、就職し多忙な日々を過ごします。一方、入社した会社内での淡白な人間関係や、自己中心的な風潮に徐々に疑問を感じるように。そんなある日、たまたま友人に誘われて見に行った落語で、話芸の素晴らしさに引き込まれ、寄席に通い始めます。そこで出会ったのが、師匠である三遊亭歌る多さんでした。

 「客席から観た師匠の落語は圧倒されるほどのパワーと説得力がありました」。芸から伝わってきた人柄は「自分に厳しく、同時に周囲にも厳しい。間違ったことを間違っていると言える、筋の通った強い人」。その人柄にも「ビビッとくるほど」強く惹かれ、「師匠のような人間になりたい」と確信。会社を辞めて、2006年に歌る多さんの門を叩きました。

 「男性主流の落語界で、女性落語家としてやっていけるか」という不安を抱く前に、行動してしまっていたという彼女。2007年に「三遊亭歌る美」という芸名で前座に上がり修行を積みます。修行時代は、師匠に言われたことはどんなことでも絶対。師匠の身の回りの世話、寄席の準備など休みなく働くなかで、自分のふがいなさや未熟さと向き合い、辛くて辞めたいと思ったことも。そんなときに、話を聞いて相談にのってくれたのは、師匠自身や兄弟弟子、寄席の仲間でした。「落語界ならではの人間的な絆の深さに助けられました。誰かのために一肌脱ぐといった『粋』といわれているものが、この世界にはたくさんあります」

 そして、5年の修行を経て、2011年に二ツ目に昇進。「三遊亭美るく」と改名します。

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