処世術12・「自分にごほうび」はいらない

2010年6月1日

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 「自分にごほうび」。

  女性誌でもよく見かけますし、がんばった仕事のあとや、ボーナスシーズンなどについ使ってしまう言葉です。

 これはお金を使わせる見事なコピーですね。バブル期に生まれた言葉だと思います。あの頃は、とにかくみながお金を使ういいわけを一生懸命探していたものです。

 ちなみに今では男性誌にも登場するようになりました。「フェミニン」という言葉と、「自分にごほうび」という言葉が男性誌に登場したときは、ちょっとびっくりしたものです。

 さて、「自分にごほうび」といって、高価なバッグを買う人も珍しくないでしょう。

 しかしよくみると、「手取り20万円のうち1週間がんばった仕事(つまり5万円分)なのに、10万円のごほうびを買っている」ことも少なくありません。

 ごほうびなのに「赤字」なのですね。これでは本末転倒です。

 また、自分で買うだけでなく、彼氏や夫に「ごほうび」をねだる人もいます。「がんばったんだから、ごほうび買ってくれる?」というわけです。

「上手に甘えてあげるのも彼へのサービスだし、いい女の証明です」なんて、女性誌には書いてありますが、本当でしょうか?

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Profile
深澤真紀
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。若者、女性、食、旅など、様々なテーマの企画や執筆や講演も行っている。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。平成の女性を語った『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com
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