デジタルメモのメリット、デメリット

2010年3月19日

  •  
  • 1/2

 キングジムの「ポメラ」は、コンパクトなのにしっかりキーボード入力ができるデジタルメモツールです。液晶モニターは備えていますが、パソコンのようにカラーで大きなものではなく、モノクロの4インチ。画面が小さい分だけ本体も小さく、少し分厚い文庫本といった大きさ。女性のコンパクトなバッグでも、無理なく持ち運べるサイズとなっています。

 「ポメラ」が画期的なのは、こんなに小さいのに折りたたみ式の本格的なキーボードを備えていて、モバイルパソコン並みに快適なキーボード入力ができる点。キーの中心点から隣のキーの中心点までの間隔を示す「キーピッチ」は、ネットブックとほぼ同じ約17mm。小さくてもしっかり、タッチタイピングをすることができます。

 ただし「ポメラ」でできるのは、テキストを入力することだけ。漢字変換辞書にはパソコンでおなじみのATOKを備えるなど本格的ですが、ブラウザやメールなど、インターネットにつながる機能は一切ありませんし、もちろんOfficeなどのソフトも使うことができません。そういう意味ではパソコンよりも、ひと昔前のワープロに近い製品だと言えます。

 ではなぜ、パソコンがあふれるこの時代に、前時代のワープロのような機能しか持たない「ポメラ」が、ヒット商品となったのでしょうか? その答えは「手軽さ」にあると私は思います。

 パソコンを使って文字を入力するまでには、パソコンを起動してメモ帳などのソフトを開いてと、意外に手間と時間がかかります。その点「ポメラ」は、電源オンからわずか2秒で起動。しかも単四電池で約20時間、最新機種の「DM5」では約25時間もの長時間使用ができます。いつでもどこでも、書きたいときにさっと取り出して使えるからこそ、「デジタルメモ」だというわけです。

従来よりも軽量化され、約285gと持ち歩きやすい重さになった最新機種の「DM5」。カレンダーの日付ごとにメモがとれる「日付メモ機能」など、新しい機能も搭載されています。液晶やキーボードを開く際の機構に工夫を加えたことで、価格も2万790円と従来よりもリーズナブルに。女性を意識したカラーリングで、ピンクゴールド、スパークリングシルバー、クールブラックの3色を展開。別売りでカラーに合わせた専用ケースも用意されています。

 もちろん、書きたいときにさっと書ける手軽さという点では、紙のメモに勝るモノはありません。実際にアポイントやこれからやらなきゃいけないこと、頭に浮かんだアイデアをメモするために、手帳やノートを持ち歩いている人はたくさんいますし、私もそのひとりです。ただ普段からパソコンのキーボード入力に慣れていると、ときどき「このメモは、手書きするよりキーボードで入力した方が早いな」と思ってしまうことがあります。

 たとえば、会議やセミナーなどで、たくさんメモをとらなきゃいけないとき。手書きメモだと、内容をきちんと整理しながら丁寧に書こうとすると時間がかかりますし、かといって急いで殴り書きすると(これは、私が悪筆だということも多分にありますが)あとから読み返せなくなって、メモとしての役割を果たせなくなります。

 その点、キーボード入力ができるデジタルメモなら、長文も素早くラクに入力できる上に、前後の文を入れ替えて、簡単にまとめていくことができます。素早くしかも整理しながらメモがとれるのは、デジタルならではのメリット。私の場合は特に仕事柄、パソコンでキーボード入力しながら頭を整理するクセがついているので、断片的なアイデアをメモしてまとめるのにも、やはりデジタルメモが便利だと感じることが多いです。

 長文を素早くメモできる、入力した文を入れ替えて整理できる以外にも、デジタルメモのメリットはあります。それは、あとからキーワード検索ができること。どこに書いたのかわからなくなっても、紙のメモのように何度もページをめくる必要はありません。必要な情報を素早く探し出せるのは、まさにデジタルの最大のメリットと言えるでしょう。

関連記事

コラムのバックナンバー

もっと見る

Profile
太田百合子
太田百合子(おおたゆりこ)
文具から携帯電話、PCまで、アナログ、デジタルを問わず、さまざまなグッズを愛好するライター。女性ユーザーとしてはまだ珍しかった「030」番号時代から携帯を酷使するナニワ節ライター。新しいグッズは買って使ってみないと気が済まないため、銀行残高が一向に増えないのが悩みの種。
関連キーワードから記事を探す
PC・ケータイ仕事術整理ポメラメモ手帳デジタル

週間アクセスランキング

PAGE TOP

最新刊のご案内

  • 働く女性を応援する情報誌
    日経ウーマン 6月号

    巻頭特集は「私が変わる☆朝の新習慣」。勉強、スポーツ、家事など、朝15分からできる自分磨きを紹介。また第2特集では女性が幸せに働くために知っておきたい「一生仕事で困らない!働き方大研究」。

  • もっと健康に、もっと美しく
    日経ヘルス 6月号

    腸の調子が悪いと、下腹ぽっこりや肌荒れの原因に・・・。そこで、女性ならではの「腸ケア」法をご紹介します。覚えておけばたちまち便秘知らずに!みるみる美肌で、気分爽快!今話題の麹や酒かすを腸ケアに役立てましょう。第2特集はお風呂でできる「パーツ引き締め&美肌テク」。夏に向けてスリムボディーを手に入れましょう!

  • 美しい40代から、輝く50代へ
    日経ヘルスプルミエ 春号

    40代半ば以降、太りやすくなったり、背中が丸くなったり、見た目も体の内側からも老化が進む原因は「筋肉の減少」。辛くない、体がほぐれる「簡単筋トレ」で筋肉を取り戻し、若々しい体を保ちましょう。

働く女性 必読の書

おすすめ本日経ウーマンの本日経ヘルス&プルミエの本

もっと見る

キャリア
仕事・職種
ワークライフバランス
キャリアアップ
転職
独立・起業
派遣・フリー
副業
ウーマン・オブ・ザ・イヤー
スキルアップ
お仕事術
コミュニケーション
資格・語学
マネー
PC・ケータイ
法律
ヘルス&ビューティ
ダイエット
デトックス
健康レシピ・食材
サプリ・機能性食品
病気・体の悩み
メンタルヘルス
スキンケア
メイクアップ
ライフ
恋愛・結婚
人間関係
ファッション
グルメ
エンタメ
旅行・お出かけ
お買い物術
暮らし方
整理・収納

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。