薬局で手ごろな価格で手に入り、風邪予防から家の掃除まで、さまざまな生活シーンで大活躍してくれる「はっか油」。和種ミントの香りが爽やかな、はっか油の効用と暮らし上手のヒントが詰まった簡単レシピを3回に渡り、橋口玲子医師と愛用歴20年の前田京子さんに教えてもらいましょう。本日は第2回です。

第1回『「はっか油」で忙しい年末を健康生活で乗り切ろう』
第2回『ハウスキーピング、大掃除にお役立ちのはっか油の使い方』
第3回『年末年始を健やかに過ごせる「はっか油」は必需品!』

 数ある家事レシピの中でも、「我が家を一番伸び伸びさせてくれたレシピ」と前田さんが話すのが、パウダー状の石けんクレンザー。シンクやバスタブ、洗面台、トイレなどあらゆる水回りの掃除に使えて、「芳香浴の効果で洗っているときも気持ちが良くて、家事の大部分が快適になる」と前田さん。

 重曹で作るクリームクレンザーは歯磨きと兼用できる驚きのアイテム。シンクやガス台のほか、食器も傷つけずキレイに磨き上がる。また重曹入りの消臭パウダーは、水に流すと発泡して汚れとにおいが取れるので、排水溝の掃除にも便利。最後にはっかのエアフレッシュナーをシュッで、大掃除は完了!

香りのシャワーで気分も爽快
(1) はっかのガラスクリーナー

炭酸が汚れを浮かせ、しつこい汚れもキレイに。スプレーしてからキメの細かい木綿や麻布を使って拭き、さらに乾拭きして完成。

材料
はっか油……3滴
炭酸水……1/2カップ(100ml)
スプレーボトル

作り方
スプレーボトルに炭酸水とはっか油を入れて、よく振り混ぜる。

水回り掃除はこれ1本
(2) はっかの万能石けんクレンザー

あらゆる場所の水回りに適量を振りかけて使う。穴付きのシェイカー瓶などに適量を入れておくと便利。歯磨きには使えないのでご注意。

材料
はっか油……20滴
無添加粉石けん……1カップ
重曹(ベーキングソーダ)……1カップ
蓋付きの容器(ガラスの保存瓶など750ml以上のもの)
蓋付きの小さい容器(シュガーディスペンサーなど)

作り方
蓋付きの容器に粉石けんと重曹を入れ、はっか油を垂らして蓋をし、よく振って混ぜ合わせる。

point:完成後は、少量を穴の開いた小さい容器に入れておくと使いやすい。

歯磨きにもなる優れもの
(3) はっかのクリームクレンザー

ステンレスの鍋や台所のシンク、ポットの茶渋取りに。ワイングラスなどの食器類には、直接つけて手で磨くと汚れがキレイに落ちる。

材料
はっか油…好みで12~20滴
重曹(ベーキングソーダ)……大さじ6(90ml)
グリセリン(できれば植物性のもの)……大さじ4(60ml)
砂糖つぼとティースプーン

作り方
重曹とグリセリンをよく混ぜ合わせる。好みの量のはっか油を加えてさらによく混ぜ、容器に移して常温で保存する。

point:磨くものの表面に適量を直接つけ、水を含ませた磨き布やスポンジ、ブラシなどで磨く。