ウワサ◆その5 飲酒後のサウナでアルコールが抜ける

答え ウソ!

 「お酒を飲んだ後に、サウナや温泉に入ると、発汗作用でアルコールが抜けてスッキリする」という噂があるが、これは大きな間違い。「飲酒後のサウナや入浴は、発汗によりさらに体の脱水を進め、かえって血中のアルコール濃度を高めることにもなります。血流が乱れて気分が悪くなったり、脱水が脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こす原因にもなりかねないので厳禁です」と中野さん。

 また、酔って足下がおぼつかない時に入浴すれば、転倒の危険もある。湯船で寝てしまえば溺れる可能性もある。飲酒後の入浴は命に関わるほど危険だ。

 同様に、ランニングやサッカーなどの激しい運動を行った直後の飲酒も危険だ。心拍数が高まり血流が良くなっているため、アルコールが回りやすい。また、アルコールが代謝され、無毒な炭酸ガスと水になるまでには筋肉も使うため、疲労の回復が遅れる可能性もある。

 お風呂は「飲んだら入るな」。ランニングは「走ったら飲むな」である。