笑顔で話す女性は魅力的。動いてもなめらかな質感の唇であれば、さらに印象はアップする。それを演出する口紅は、塗り心地の良さや落ちにくさにもこだわって選びたい。

メイクの中でも口紅は印象を決める大事なポイント

 大勢の人の前でのプレゼンや長時間にわたっての打ち合わせなど、働く女性の表情は意外と見られている。そんな女性たちの中でも、特に人前で話す機会が多い仕事に携わる2人にメイクのポイントを教えてもらった。

<写真右>小川由香利さん
現役女性営業職のための応援コミュニティである一般社団法人 営業部女子課の会の理事。自身も営業女子として製造業、小売り業界のコンサルタントとして活躍中
<写真左>岡崎奈々さん
MCとして、東京モーターショーなどの大きなイベントから企業の記者発表会まで幅広く司会業をこなしている

 自らも営業女子として活躍しながら、全国の営業女子をサポートする一般社団法人営業部女子課の会の理事を勤める小川さんは、企業の担当者にプレゼンや説明をする機会が多いという。

 「ミーティングルームで数名の方を前に話していると距離が近い分、視線を感じます。童顔で子どもっぽく見えてしまうので、顧客に信頼感を与えるためにも、仕事の場でのメイクは重要。その中でも口紅は印象を決める大事なポイントだと思っています。顔全体を引き締めて見せてくれるような、やや濃いめの色を選ぶようにしています」

いつも濃い色を選ぶことが多いのですが、キツく見えていないか少し不安。これはとても上品な色味で肌なじみが良かったので、気に入りました
いつも濃い色を選ぶことが多いのですが、キツく見えていないか少し不安。これはとても上品な色味で肌なじみが良かったので、気に入りました

 もうひとりはMCとして、常に大勢の人の前で話す仕事をしている岡崎さん。

 「記者発表会などの司会の後で写真をチェックすると、照明の光で飛んでしまって、メリハリのない顔になっていることがあります。そこで、仕事中のメイクは輪郭をはっきり見せるように工夫しています。
 特に口紅がきれいに塗られていると、きちんとした印象を与えることができる気がします。また、肌が青白いため、口紅の色によっては顔色が悪く見えてしまう時も。なるべく健康的に見えるような色選びを心がけています」

一見落ち着いた色味だけど、塗ると顔がパッと華やかな印象に見えますね。
この色なら、幅広い年代の方がいらっしゃる記者発表会の場でも重宝しそうです

 しゃべったり笑ったりするときれいに塗ったはずの口紅が落ちてしまったり、ヨレたり、縦じわが目立ったり…。仕事中にメイク直しの時間が取れない2人は特にその悩みを感じていた。

 「打ち合わせも多いので、しゃべっていると口紅が落ちていないか気になります。いつでも口元を気にせずにお話ししたり、笑ったりできたら好印象だろうなと思うのですが、口元に自信がないと100%の表情ができないこともあります」(小川さん)

 「わかります! 長丁場の時はよくしゃべります。でも、仕事中はなかなかメイク直しができないんですよね。口紅のつけたての質感や色がきれいに続いている女性は憧れますね」(岡崎さん)