【オフィスでできる、簡単エクササイズ】

準備:骨盤を立てて椅子に座る

 椅子に浅く腰かけ、足を骨盤幅に開きます。膝と足の指の向きを揃えます。

 このとき骨盤を立てて座ることが大事です。まず椅子の座面をお尻で押します。ぐーっと自分の身体が沈みますね。これがお尻で押す、という感覚です。

 そこで今度は骨盤を立てる動作に入ります。お尻の下に手のひらを入れてみてください。手のひらにグリグリと当たる骨がわかりますか? これが「座骨」です。

 座骨を座面に垂直に押しながら、座面をぐーっと押してみてください。これが座骨を立てて、つまり骨盤を立てて座り、座骨で押す、という感覚です。

エクササイズ1:足のアップダウン

 準備を終えたら、左右の足を交互に上下させます。

 ただ膝を上げ下げするのではなく、丹田(たんでん※)を意識して、臍の下から上下に動かしましょう。すると大腰筋という、骨盤内の大きなインナーマッスルを使うことができます。

 普段なかなか意識して動かすことのないインナーマッスルですが、とても大事なところ。この動作を続けるだけで、すぐに汗が出て身体が温まってきますよ。

 気をつける点は、腰が丸まらないように。座骨を立てて行ってくださいね。

丹田…臍の下三寸、指3~5本分下に位置する

 秋冬の女子の大敵、冷え。

 私たちは冷え対策としてつい手足を温めようとしがちですが、Takkoさんは「それよりもインナーマッスルを使うことで血液の循環を促進したほうがいいですよ。温まった血液が全身にまわって、冷えが解消されます」。たしかにそのほうが根本的に、そして一気に全身の冷えを解決できそう! また「血行が促進されると脳にも効果的で、集中力や仕事の効率アップ、情緒の安定などさまざまな良い影響があります」

エクササイズ2:骨盤を前後に動かす

 座骨をうしろに押し出して、骨盤を前傾させます。

 座骨を真ん中に戻して、骨盤を立てます。

 座骨をななめ前に押し出しながら背筋を伸ばし、目線はおへそに向けて、骨盤を後傾させます。

 猫背にならないよう、胸の位置を変えずに、前・真ん中・うしろに座骨を動かしましょう。