肌の弾力を保つためには、どうしたらいい?

あなたは大丈夫? 肌の弾力セルフチェック
<div align="center">あなたは大丈夫? 肌の弾力セルフチェック</div>
上記にあてはまるようであれば、肌の弾力が落ちている証拠。目に見えるシワがまだなかったとしても、肌の弾力低下は始まっている。

 データとして自分の肌の弾力を確かめたいという人は、肌の状態を総合的に解析できる「ロボスキンアナライザー」を導入している美容クリニックへ。撮影した画像から、毛穴やシワ、色素沈着などを自動解析し、目の下のシワの本数や目尻のシワの総長さ・総面積まで解析するので、現在の状態もわかっていいだろう。

エラスチンを守る、続けたい生活習慣

 エラスチンは棒状の線維のため、コラーゲンのように注射器などで注入し、増やすことはできない。では、どのようにケアすればいいのだろうか。

 「残念なことに、医学的にはエラスチンを摂取することで体内のエラスチン自体が増えたという臨床データは、まだ報告されていません(細胞試験では示唆される報告はある)。ですから、今あるエラスチンを大事にし、減らさない努力をすることが重要です。エラスチンの変性を防ぐために、分解酵素エラスターゼを増やさない努力をしましょう」と日比野さん。

 紫外線対策はもちろんだが、抗酸化力の高いビタミンエースと言われるビタミンA、C、Eを積極的に取り入れたりと、食事にも気をつけたほうがいいという。

 「血糖値の高い状態が続くと、体は糖化します。ですから血糖値が急激に上昇しないようにGI値の低い食品を食べる。また、野菜から食べるベジタブルファーストなど、食事のとり方にも工夫が必要です。糖化はエラスチンの変性を招くうえにくすみも招くので、注意しましょう。生活習慣をベースに、外からアプローチしていくことが大切です」

 コラーゲンもヒアルロン酸も美容に取り入れているけれど、いまいち効果が感じられないという人は、今回取り上げた弾力線維エラスチンのことを知り、「なるほど、私の肌のシワが深いのはエラスチンの変性が原因だったのか!」と納得したのでは。

 そう、真皮のハリを支え弾力を保つ真の立役者は、弾力線維エラスチンだった! シワで見た目年齢を上げないためにも、エラスチンを変性させないケアを心がけよう。

協力/花王