抗糖化食材を活用してAGEsの生成を防ぐ

 食後血糖値上昇の軽減に加え、AGEsを作らせないことも、糖化ケアのポイントだ。

 「AGEsの生成を抑える食材はいくつか見つかっています。例えば、甜茶、ドクダミ茶などには抗糖化作用が見られました。また、モロヘイヤやヨモギなどの植物にはAGEsの分解・排出を促進する作用があることが明らかに。最近では、マンゴスチンに高い抗糖化作用が認められ、臨床研究も実施されています」

 食事以外にも、「6時間以上の睡眠」や「適度な運動」は、糖化ケアの鉄則であるという。

 「糖化は老化。糖化を防いで健康に、美しく長生きしましょう」

加齢とともに進む糖化を、食事や運動でコントロールすることで、老化のスピードを遅らせることができる
加齢とともに進む糖化を、食事や運動でコントロールすることで、老化のスピードを遅らせることができる

マンゴスチン由来の新成分 「ロダンテノンB」って?

 「果物の女王」と呼ばれる、マンゴスチン。甘酸っぱくジューシーな白い果肉は、ビクトリア女王をもとりこにしたという。が、注目すべきはその果皮。マンゴスチンの皮には、キサントン類やプロシアニジン類、カテキン類などの様々なポリフェノールがたっぷり含まれ、抗酸化力が高いことでも知られている。海外では果実を丸ごと使用した飲料も人気だ。

 実は、この果皮に含まれる水溶性ポリフェノールには抗酸化に加え、抗糖化作用もあることが明らかになってきた。なかでも日本新薬が世界で初めて発見したのが、非常に強い抗糖化作用を持つマンゴスチン特有成分「ロダンテノンB」だ。

 同社では、32~48歳の健康な女性を対象に、12週間にわたって「ロダンテノンB」を含むマンゴスチンエキスの摂取試験を実施した。その結果、4週間で皮膚のAGEs量が減少、肌の粘弾性(ハリ)が改善、8週間後には血中ペントシジン濃度(血中AGEsの一種)が低下、皮膚の水分値が増加するなどの有意な結果が得られたという。

 糖化ケアの基本は、いうまでもなく日ごろの正しい食生活や運動習慣の実践にある。そのうえで、サプリメントを賢く利用することは、糖化や老化を防ぐ有効な手段となるだろう。

協力/日本新薬株式会社