<短期的な状況を見るには…>

 「朴」は、易占い。いわゆるカード占い(タロットカードや、マナカード、フラワーカードなどたくさんの種類があります)で、これは短期的なことをリーディングします。

 一言でいえば「機を見る」占い。引越や転職、結婚離婚のタイミングを知りたい時や、向こう3カ月の自分の運勢を知りたい時などに有効です。占い師によっては1年先の未来までタロットカード占いで観る人もいますが、通常は3カ月が標準といえるでしょう。

 今、自分が置かれた状況(家庭でも職場でも)を客観的に受け止めたい時や、問題となっている事柄などを知り、その解決や対策法などまで知りたい時は、カードによる占いがとても役立つと思います。いわゆる具体的で短期的な結果が出るからです。

よりよい未来をつくるためには。占いを「楽しむ」

 個人的にオススメしたいのは、「タロットカード占い」です。

 驚くほど自分に必要な回答がカードに出るものです。また結果(カード)を目の当たりにできるため、質問した人自身が納得しやすいという利点もあります。カードの結果を正直に受け止めることで、心を整えたりすることで、人生を変えていくことができるのが、魅力的なのです。

 私がよく利用するのは、「引っ越しの時期」や「物件の良し悪し」などの鑑定です。自分で決めかねているときに、「大丈夫」のひと言がほしくて、という場合もあります。

 自分で決められない時というのは、大抵の場合、何かひっかかるものが自分の中にあるのです。それをカードが指摘、解説してくれるのです。

 自分で納得した上で、自信を持って行動すると、だいたい、いい結果が伴います。その「納得」の後押しをしてくれるのがタロットカードだと思うのです。

 そういう意味で、「タロットカード占い」は、自分自身で未来を作っていくことができるという、とても前向きで実践的な占術方法だと思います。具体的な回答を欲しい悩みがある人には、向いています。

 面白いのは、心が安定している時や、自分の行動に責任と自信がある時は、ほとんどいいカードばかりが出るという点です。そういう結果が出ると、「やっぱり、自分の人生って、自分の思考が作っているんだな」と思えます。そしてもっと力が湧きます。占いが人生の味方になった瞬間です。

 最後に、占い師について。「五反田の母」として人気を博する占い師、有輝星良さんに良い占い師の見極め方や占いとうまく付き合う方法について、うかがいました。

 「優れた占い師の見極め方は、簡単です。どんな鑑定結果であっても、その対処法。つまりどうすれば運が好転するのか、その方法をわかりやすく助言するかどうか。これに尽きると思います。占いというのは、良い時もあれば悪い結果の時もあります。悪いのが出たからといって、落ち込む必要はありません。それをきちんと受け止めて前向きに生きていけばいいだけのことなのです。たとえば、厄年に『悪いことが起きる』と極端に恐れる人もいますが、そもそも厄年はそういう意味ではない。これまで黄信号で走っていたのであれば、厄年では走るのをやめようとか、階段も手すりを使おうとか。急な怪我に気をつけようとか、その程度でいいのです」

 とはいえ、悪い結果が出たら気になります。本当に落ち込んでいる時って、占いに行かないほうがいいのでしょうか…。

 「本当に落ち込んでいる時こそ、占いを利用するべきだと思います。基本的には、良いことをしっかりチェックして受け止めます。自分にとってプラスになることをそこで吸収する。もしマイナスなことを言われても恐れる必要などないのです。いいことだけを残して、ひたすらにそれを信じていけば力になることでしょう。

◆いい占い師の見極め方・3カ条

 いい占い師をどう探したらいいのか。有輝さんは「サイトなどで以下の点をチェックするといい」とアドバイスします。

(1)連絡先がきちんと明記されているかどうか。顔写真もあれば安心です。

(2)プライバシーポリシーがしっかりしているかどうか。占った方の個人情報をきちんと守れるか。

(3)鑑定価格が妥当かどうか。やたら高すぎるところ、逆に安すぎるのも避けたほうがいいと思います。相場は、15~30分で5000円~1万円程度です。

 さて、いろいろご紹介してきましたが、占いもいろいろ。占い師もいろいろ。どんな結果が出るのか、どんな占い師からどんな話を聞くことになるのか。それこそ運と縁。「あぁ面白い」と楽しめる余裕も持ちつつ占いを利用するのがいいのではないでしょうか。結局、運の強い人って、そういう楽しむ力を持っている人だと思います。

 「占い」を味方にして、人生を、毎日を、楽しく過ごしていきたいですね。