年末年始は、1年の運勢が気になる時期ですよね。占いを見る人は多いと思いますが、「占い」と一言でいっても、いろんな種類のものがありますが、どう違うのでしょうか。占いの取材や書籍を多く手掛けているライターの大崎百紀さんに聞きました。

「運命を知りたいのか」「背中を押してもらいたいのか」

 占いというと、何を思い浮かべるでしょうか。星占い、タロット占い、風水、一時はやった動物占いに、四柱推命、神社やお寺のおみくじもあります。値段も、ネットで無料でみられるものから、数万円、ときには数十万円という占いまで、様々。どういう時にどんな占いを利用したらいいのか。多くの占い師から教わった情報と経験を合わせて、ご紹介します。

 占いには大きくわけて3つ、「命(めい)」「相(そう)」「朴(ぼく)」というカテゴリーがあり、大きな違いは、得意とする期間。順に、長期、中期、短期を占うものです。

<長期の運命は…>

 「命」というのは、長期的な占い。自分の運命を知るための占いで、「西洋占星術」「東洋占星術(九星気学)」「四柱推命」「0(ゼロ)学」などが入ります。論理的な占いです。自分の生まれた年月日と時間から割り出したもので占うので(誕生日は一生変わらないため)、何回受けても同じ結果になります。

 自分の生年月日と時間から割り出した星の運命図を一度作っておくと、それをもとに自分の年がどう動いていくのかを広い視野で見ることができます。自分の天職や、自分らしい人生を送るために、自分には何が合っているのかとか、自分の好きなモノ、得意なモノを知るためにはとてもいい占術です。

 持って生まれた運の強さや、苦手な分野を知ることもできます。これらの占術からは、自分の人生の「運命の傾向」がわかるので、生まれながらにして持っている自分らしさそのままで生きることができるというのが利点。やりたいことが2つあって、どちらかを選ばないといけない時などは、占星術で「人生の運命図」を知っていれば、決断に弾みがつくということもあるでしょう。

 「東洋」と「西洋」の違いですが、自然の事象から運命の傾向を読み解くという点からすれば、同じ考え方のもの。ただやり方と発展してきた経緯が異なっているので、自分が好きな方、占ってもらってしっくりくる方を選ぶのがいいと思います。

<中期的な状況は…>

 「相」は、中期的なもの。手相や人相、顔相などです。ユニバーサルリーディング(足裏リーディング)もありますね。

 例えば手相は、食事を玄米中心のオーガニック食に代えた食事療法を続けたことで生命線が延びた、というケースもあるほど、変わります。顔相もそうですね。ほくろをとって運命が好転(逆もあり)するといったこともあるので、「相」は持って生まれたものではありながらも、緩やかに変化していくものと考えるといいでしょう。つまり、「中期的」占術です。とはいえ突然耳が大きくなる人などはいないでしょうから、ある程度自分の持って生まれたものを分析すると考えるといいかもしれません。

 この「相」の占いは、自分の性格を改めて知りたい時や、自分を変えたい時などに利用するといいと思います。本来の自分に沿った生き方をしているかどうか、確認をする…。そういうイメージです。

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