女性だけで集まっておしゃべりに花を咲かせる「女子会」は、働く女性たちにとって定番のリフレッシュ方法。でも、ほかの人がどんな女子会をしているのかは意外と知らないもの。今回そんな女子会の実態を明らかにすべく、カンパネラと日経ウーマンオンラインは共同で、日経ウーマンオンライン読者へのインターネット調査を実施した(アンケート回答者数:501人 調査期間:2015年10月16日~11月7日)。題して、「女子会大調査2015」。さて、イマドキの女子会の盛り上がりや、いかに。人気のお酒、予算、お店選びのポイント、トーク内容とは……。その実態に迫ってみよう。

ガールズトークでストレス発散!が、女子会最大の目的

 日経ウーマンオンラインの読者501人を対象に実施した今回の「女子会大調査2015秋」。まず、世の働く女性たちはどれくらい女子会をしているのだろうか?

 「女子会にはどのくらいの頻度で行きますか?」と聞いたところ、約9割の人は何らかの女子会に参加していることが分かった。「2日に1回くらい」のペースで行っているツワモノもいて頻度はさまざまだが、合計すると「月1回以上」の人の割合が44.9%と全体の4割強を占める結果になった。加えて「年に数回」レベルの人が42.3%、「ほとんど行かない」という人は12.8%である。より頻度の高い「週1回以上」で見てみると、5.4%という結果。いずれにしても、女子会が一般的になっていることは確かだ。

 また、「女子会を企画したことがありますか?」という質問には、7割の人が「企画したことがある」と回答(母数は「ほとんど行かない」を除いた437人)。事前にキッチリとテーマを決めて人を集めるというよりは「女子会の最後に、次にやりたいことをそれぞれが出し合って自然に決まる」(20代後半)というパターンが多いようだ。また、「誰かの家に持ち寄り、結婚、出産、夫の転勤後の仕事の話をする」(30代後半)や、「子供の進路や両親の介護の話をしている」(50歳以上)というように、ライフステージに合わせて形態・内容も変わっていく。そのときの興味や状況に合わせて、柔軟に形を変えられる女子会は、今や誰でも気軽に楽しめる、定番のイベントになっていることが分かる。

女子会はどのくらいの頻度で行きますか?(n=501、単一回答)
女子会はどのくらいの頻度で行きますか?(n=501、単一回答)
あなたは女子会を自分で企画・セッティングしますか?(n=437、単一回答)
あなたは女子会を自分で企画・セッティングしますか?(n=437、単一回答)

 次に女子会の目的を聞いてみたところ、「女性同士の雑談、ストレス発散」が95.7%と圧倒的に多く、「悩み相談」(34.1%)、「趣味の情報交換」(22.2%)という答えが続いた。20代からの年代別の回答を見ても、各年代とも「女性同士の雑談、ストレス発散」が上位。「ガールズトークでストレス発散!」が、いわば女子会の本質ともいえそうだ。

 そのトーク内容を自由記入欄で尋ねると、「旦那の愚痴や最近の出会いなどの近況報告、共通の友人や家族の話、次はどこに旅行に行きたいか」(20代後半)、「婚活の情報交換や人間関係の悩み、芸能人の話、カッコイイ店員さんがいた!など女子同士でしか話せない話題を心ゆくまで楽しみます」(30代前半)、「仕事の愚痴を少し話した後、ドラマの話や好きなアーティストの話などで盛り上がります」(40代後半)というように、どの年代も身近な話題を気兼ねなく語り合うことが多いようだ。

 女子会の効果についても聞いてみた。すると、「楽しい」「本音を言い合えるのでスッキリする」という声が多く寄せられた。年代別に見ると、20代前半では「人に話を聞いてもらえる」「多くの情報を得られる」ことも効果と感じる人が多いが、30代後半あたりからはストレートに「ストレスを発散できる」ことが重視されるようだ。

女子会の目的は何ですか?(n=437、複数回答)
女子会の目的は何ですか?(n=437、複数回答)
女子会に行くと、どんな効果がありますか? 女子会のメリットは何ですか?(n=437、複数回答)
女子会に行くと、どんな効果がありますか? 女子会のメリットは何ですか?(n=437、複数回答)

 「女性同士でぶっちゃけ話」と聞くとドロドロしたイメージを持たれがちだが、「最後は必ず『いろいろあるけど明日からも頑張ろうね~!』みたいな感じで終わります」(40代前半)と、かなり前向き。そして「恋愛は各自でネタがあれば披露するけれど、探り合いはナシ。互いに踏み込む領域が決まっているのも長続きする秘訣です」(30代後半)といった、楽しい雰囲気で締めくくるための「暗黙のルール」もある。