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【春画】背景を知れば知るほど面白い、江戸のエロティシズムをマジメに学ぶ!

2015年12月11日

春画の楽しみ方プチ講座~「Shung Art」編集の橋本麻里さんが語る!

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 「春画展」が女性を中心に盛り上がっていることを、みなさんご存じですか? 展示会が佳境のなか、芸術新潮『恋する春画』(2010年12月号)で「女性が楽しむ春画の魅力」を提案し、現在の「春画ブーム」の先鞭をつけたライター/編集者の橋本麻里さんに、春画をより深く楽しむための方法を教えていただきました。

 日本で初めて開催されることとなった「春画展」(日経ウーマンオンラインの過去記事<【写真】大人の展覧会・18禁「春画展」>はこちら)が、大変な盛り上がりを見せています。

 シルバーウィーク期間中だけでも1万4000人以上の人が、東京都文京区の私立美術館である永青文庫に押し寄せたというのだから、その盛況ぶりは推して知るべし。しかもその多くが女性客であり、「春画」が決して猥褻なものではなく、アートとして知的に楽しめるものであることが証明されました。

 そこで今回、芸術新潮「恋する春画」(2010年12月号)で「女性が楽しむ春画の魅力」を提案し、現在の「春画ブーム」の先鞭をつけたライター/編集者の橋本麻里さんに、春画をより深く楽しむための方法を教えていただきました。

 橋本さんは、9月17日に発行された春画集「Shung Art(シュンガート)」(小学館)の解説文も担当しています。これから「春画展」へ行こうと思っている人も、リピートを考えている人も、必読の内容です!

橋本麻里(はしもと・まり)
1972年神奈川県生まれ。ライター、編集者。作家・高橋源一郎氏の長女。国際基督教大学卒業。明治学院大学・立教大学非常勤講師(日本美術史)。日本美術、工芸などを主な領域として、雑誌やテレビでも活躍。著書に「京都で日本美術をみる:京都国立博物館」(集英社クリエイティブ)ほか、共著に「浮世絵入門 恋する春画」(新潮社)ほか。

――現在開催中の「春画展」は大変盛況で、特に女性の鑑賞者で連日にぎわっているということです。そんな春画の魅力は、どこにあるのでしょうか。

橋本:色々な楽しみ方があると思うのですが、春画を独立したモノとして考え過ぎてしまうと、見落としたり、見誤ったりしてしまうことがあるかもしれません。

 まず春画は、浮世絵すなわち多色摺りの木版画「錦絵」の中の1ジャンルであって、春画の魅力というのは、基本的には浮世絵の魅力とイコールだと思うんですね。例えば、浮世絵の中には「役者絵」があり、「美人画」があり、後の時代には「風景画」が生まれてくるのと同じ文脈で、「春画」も存在していた。もちろん、他の浮世絵にはない「春画だけの魅力」というのもあります。

 つまりアンダーグラウンドの出版物であったために、公の刊行物では不可能な、高度な技術や贅沢な印刷をすることができたんです。

――それは何故ですか?

橋本:江戸時代には「奢侈(しゃし)禁止令」(贅沢を禁止し、倹約を推奨・強制するための法令)があり、公の出版物もその対象になっていたからです。「奢侈禁止令」というと、なんとなく着るものとか食べるものとか、遊郭で派手な遊びをするとか、そういうことはすぐ連想できますが、実は印刷物にも及んでいたのです。

 例えば、顔料(色)を使いすぎたり、箔(はく)を貼ってみたり、雲母刷り(きらずり)をしたり、そういう手の込んだ贅沢な印刷物が禁じられていました。そのため、法の適用外となるアンダーグラウンドな印刷物の中で、絵師たちは超絶技巧を試したり、非常に手の込んだ印刷物を作ったりしていたわけです。

――当時スーパースターだった絵師たちが、ここぞとばかりに力を入れた超絶技巧や印刷を、春画を通して楽しめるわけですね。

橋本:ええ。ただ、葛飾北斎や喜多川歌麿などの浮世絵師たちが、自主的に春画を描いていたわけではありません。例えば蔦屋重三郎(浮世絵の出版で知られる江戸時代の版元)のような立場の人が、「こういう春画シリーズを作ろう」と考え、プロデューサーとして絵師や彫り師、摺り師を集めてチームで印刷物を作っていたんです。

葛飾北斎「喜能会之故真通」
海女と蛸をクローズアップした作品。欧米ではまがまがしい生き物とされる蛸におかされる女性の「恐怖と性的恍惚」の姿が深い衝撃を与え、以後、欧米における春画の代名詞に。

――なるほど、そういった背景を知っているとより春画を楽しめそうですね。では、このたび橋本さんが編纂された「Shung Art」の中から、具体的な作品を例に楽しみ方を教えていただけますか?

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