オクテから遊び上手まで、結婚相談所に集う男性は多種多様

 自らの体験から、結婚相談所を創設することになった山本さん。でも、お見合いってなんとなく敷居が高いイメージも。あと、どんな人が来るかも若干心配…。

「紹介所から自動的に誰かをあてがうというよりも、今は皆さん、ご自分で会いたい人を選んでいただくことが多いんです。日本結婚相談所連盟という国内最大級の連盟には約5万人という登録人数があり、そのデータベースから不動産屋が物件を探すように、気になる人をピックアップしていくんですよ。これだけの数の方々が登録されているので、女性とお付き合いしたことがない人もいれば、遊びつくして目が肥えているという人もいて、そこは社会の縮図と同じものと考えていただければ(笑)」

「医者の嫁になりたい」は間違い!?

 そうなるといわゆる“出会い系”と大差ないように感じるかもしれませんが、男性選びにおいて“結婚のプロ”という仲介が入る意義がしっかりあると山本さんは話します。

「女性の場合、最初こそ皆さん『自分よりちょっとだけ年収が高ければいい』とかって相手への希望を控えめに仰るんですけど、データベースを繰っていくと高収入の方もわんさかいるわけです。すると、どんどんそっちの方にシフトしていくんですよね(笑)。“玉の輿に乗って一発逆転!”みたいな発想を持つ人も多いですが、私は自分の育った環境に近い人を求めた方がいいとアドバイスしています。

 たとえば父親と母親が共働きで農業をしていたという家庭で育った女性なら、サラリーマンよりも自営業の男性を選ぶ方が成功率は高まると思います。このような女性は、両親が同じ職場で共働きという環境で育っているため、夫婦は大半の時間を一緒に過ごすもの、と自然に思っているわけです。でも、そんな女性がサラリーマンの人と結婚してしまったら、夫は朝から晩までまったく家に帰ってこないわけです。そのことが女性の考える結婚像と乖離してしまい、挙句は離婚、ということにもなりかねません。

 そういった意味で、お医者さんは女性に人気の職業ですが、医者には医者の家の文化がある、ということを肝に命じておいたほうがいいと思います」

 結婚は、一生を共にする伴侶を選ぶ人生の一大事。それを目先の華やかさやなんとなくの憧れでチョイスしては、最後に痛い目に遭うのは自分、というわけですね…。勉強になります!!

 そして続く後半ではいよいよ、実践的な婚活テクを山本軍曹に伝授してもらいます!

取材・文/小泉なつみ