結婚を待たされ続ける「更新女」。気付くとセカンドポジションに甘んじているあなたへ

■“居場所ほしさ”で結婚しようとしていませんか？

――孤独死！ 女子たちは、それほど孤独感を募らせているのでしょうか。

KENJI　まわりの女友だちが次々と結婚していく。この子だけは結婚に縁がないだろう、と仲間内で目されていた人までが結婚する。

黒瀬　スザンヌちゃんも言ってた！　まわりが結婚していくなか独身のままでいると、飲みに行ったり夜遊んだりする仲間がどんどん減っていくんだって。離婚したら、独身の友だちから「おかえり♪」って歓迎されたらしい！

KENJI　そうして友だちを結婚相手の殿方にとられてしまったかのようなさみしさに駆られちゃうのね。電話をしても「子どもがぐずっていて、いま手が離せないの。あとにしてくれる？」……

　お正月もひとりだし実家に帰ることもない。まわりの友人たちは夫や子ども、家族を連れて帰省している。

――帰ったら帰ったで「結婚はまだか？」「早く孫の顔を見たい」という親からのプレッシャーが。

KENJI　親子ハラスメントですよね。実家に帰っても居場所がないんです。

　「結婚」というのは、自分の居場所を得るための一番手っ取り早い方法なんです。「結婚」はきっかけにすぎず、本当は居場所がほしいんですよ、彼女たちは。

　だからね、実をいうと“さみしさと負けず嫌いのこじらせ”なんです。結婚したいのにできない、婚活に疲れたといった問題の本質は。

　つまり他者との向き合いかたよりも、自分との向き合いかたなんです。

　また最近「自分のことを好きだ」と言える人が少なくなっていますね。コンプレックスの塊になってしまっている。でも自分を愛せない人に、他者を愛することができるでしょうか。

――自分への視点の向きかたが偏っているのでしょうか。長所に目を向けることができず、短所ばかりを見てしまう。

KENJI　自分のことを見すぎなんですよ。それよりも、さみしさを埋めるものを探すほうが先決です。

　それこそ黒瀬さんのおっしゃるように行動したらいい。動いていないと、自分へ視点が過度に向き心配ばかりがふくらんで、どんどん深みにはまっていくだけですから。

――自分を客観視することって大事なんですね。客観的に自分を正視してこそ、等身大の自分が見える。コンプレックスにとらわれることなく、自分そのものの価値を過大にでも過小にでもなく、正しく認識することができる。

KENJI　心のファンデーションを落とさないと！ キャラでかためすぎていますから。素の自分に自信がないから、キャラを重ねて重ねて、キャラの厚塗りになってしまっているんですね。

　挙句の果てには「本当の私はこんなんじゃないの！」なんてわけのわからないことを言ってしまうようになる。キャラを厚塗りしすぎて、本当の自分が見えなくなっているんですね。

　丹念にメイク落としをして、つるっと落とすことができればね。ひと皮むければいいんですよ。正直になればいいんです。嘘ばかり言ってるからこじらせちゃうの。自分の芯、軸を持つことですよ。

聞き手・文／麻生マリ子（母娘問題研究家）　構成／加藤京子

【INFOMATION】
『クロ女子白書』（FBS福岡放送）

2015年1月にスタート！ 福岡の女子たちによる女子会でセキララに語られる女子会トークを垂れ流す番組。約800回もの女子会をプロデュースしてきたKENJIが女子の本音を次々と引き出し、MCの黒瀬純（パンクブーブー）と、女性ゲストが別室でその女子会をモニタリングして意見する。女性視聴者層からの支持が厚く、深夜ながら視聴率6％を超えることも……。
毎回、豪華な女性ゲストが注目だが、10月7日、14日放送の今回は、スザンヌさんをゲストに迎え、「結婚したい女子」たちによる女子会をモニタリングする。
毎週水曜0時54分～。動画配信サイト「Hulu」でも閲覧可能。
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