スマホ代が節約できるとして、今注目を集めているSIMフリースマホ。興味はあるけれど、手続きや使い勝手などに不安を感じ、手を出せずにいる人も多いはず。そこで、SIMフリースマホのモニターとなって自ら乗り換えの契約を行い、試してみたWOMAN読者たちに「実際のところ」を語ってもらいました。

試してみたらこう変わった! SIMフリースマホ体験談

 毎月家計を圧迫する高額なスマホ代。今回の座談会の参加者からも「通話なんかあまりしないのに料金が高すぎる。月に1万円以上払っているが、それに見合う値打ちがあるのか疑問。どうせ払うなら生き金にしたい」「つい最近までガラケーを使用。スマホに切り替えたかったが、料金が高くなるのでじっと耐えていた」といった不満が噴出。

 また、「8年も同じ大手キャリア(携帯電話会社)を利用しているけど、なんのメリットもなかった」との声もあり、高額なスマホ代や大手キャリアの拘束から解放されたいという気持ちが強まっていた様子。


 そこで、今回、大手キャリアに依存せずに使える、SIMフリースマホのモニターとなった参加者たち。SIMフリースマホを使えば、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)が大手キャリアから回線を借りて提供している、安価な通信サービスを選ぶことができるため、スマホ代が劇的に安くなる。

 「今まで1万2000円ぐらいだったのが2400円前後に。月々約1万円、年間だと約12万円も節約できるってスゴイ!」「これまでガラケーをフルに使っていたので月に6000円以上かかっていたけれど、念願のスマホに切り替えられた上に月々2200円ぐらいですむので嬉しい限り」と、格安ぶりに驚きの声が。また、「モバイルナンバーポータビリティ(MNP転入)で、今までの電話番号がそのまま使えるのも便利!」との感想も。実際に使ってみて、SIMフリースマホのメリットを実感したようだった。

大手キャリアじゃないがゆえの「面倒」はどうだった?

 通信費を大幅に節約でき、働く女性の強い味方となるSIMフリースマホ。ただ、乗り換えが難しいイメージがあり、「海外の友人はみんな使っていて、“日本は遅れてるね”と言われるが、国内では身近にユーザーがいないので手を出しにくかった」「ガラケー仲間がSIMフリースマホとの2台持ち。うらやましかったが、手続きが大変そうで一歩踏み出せずにいた」と座談会参加者も最初の手続きに壁を感じていた。

 しかし、今回、自ら乗り換え契約にトライ。「SIMカードはネットか店頭で購入できるのだけど、スマホすら初心者だったので店頭を選択。近所にあったMVNO(楽天モバイル)の実店舗で手続きした。何もわからない状態で行ったのだけど、“通話より通信が中心”など使い方に合わせた通信プランをすすめてくれたりと、すべて教えてくれたので1時間ほどで開通。思ったよりスムーズだった」「格安の分、手がかかるだろうと覚悟を決め、“自主自立!”という気持ちで雑誌のSIMフリー特集などを読みふけって勉強しました。なんとなく全貌をつかんだものの、手続きを自分でするのは不安だったので、結局、対面で契約できるMVNOを選び、スーパーマーケット(イオン)内のカウンターへ。セットアップやデータの移行も、教えてもらいながらそこで実施。最後にはお店の人と電話をかけあって開通しているかを確認(笑)。わからないことを質問できる、対面での契約が絶対おすすめ」と参加者たち。

 また、SIMフリースマホは基本的にはキャリアメールが利用できず無料通話プランもないが、「LINEができれば普段のやり取りは十分だし、両親など年配の人とはショートメールができれば大丈夫。通話も、LINEやSkypeなど、アプリを利用できるので問題ない」とあまり不便を感じていない様子。それよりスマホ代を安くできることに魅力を感じているようだ。