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働く女性は専業主婦と仲良くできない? キャリアで分断された友情の行く末は

2016年1月21日

川崎貴子さんが指南!「激動のアラサー」を生き抜く手立て

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 人生が大きく変わる時期であり、戸惑うことの多いアラサー。そんな時に必要なのは何よりも“自立”です。女性に特化した人材コンサルティング会社の社長で、一万人以上の女性の人生相談を受けた経験を持つ川崎貴子さんに、激動のアラサーを生きる手立てを学びましょう。

 学生のときはあんなに仲良かったのに……卒業ししばらく経つと、女性の人生は急に枝分かれし始めます。しかも、その枝の先は遠く、価値観も変わり、もう一生交われないのかもと絶望する人もいるかもしれません。

 アラサー女性の先輩、川崎貴子さんは、そんな離れていく女子たちの関係性を「島」に例えます。専業主婦の島、バリキャリの島、起業した女社長たちの島。

 共感をベースに友情を育むことの多い女性たちは、それぞれの住む島が変わっても、友情を築くことは可能なのでしょうか?

突然友達と自分が合わなくなる焦り

 私も、働きだした20代前半に学生時代の友人達と急激に疎遠にならざるを得ず、寂しさと「そこはかとない罪悪感」に駆られた経験があります。

 特に、結婚の早かった地元の友人達とは、例え会いたくても調整にかなりのエネルギーが必要となり、彼女達が子供を生み育て始めたら更に盆暮れ正月以外にチャンスは無い、という状態に。

 そして、当時同じようなハードワーカー女性達と友人になったりするのですが、それも私が起業することによって儚く終了します。彼女達は、人を雇用して零細企業を必死に回してる私に対して、今まで気軽に上司や会社の愚痴などを言えていたのに、突然封印せざるを得ない状況になってしまった。

共感をベースに友情を育む女性たち

 当時の私のぴりぴりした雰囲気が彼女達を遠ざけてしまったというのも原因の一つだと思いますが、大半が私(マネージメント側、会社をやっている側)に対する気遣いではなかったかと、当時の彼女達の言動を振り返るとそう思えてなりません。

 生活スタイルが合っていても、我々女性は「わかる! わかる!」という共感をベースに友情を育む特性があり、立場や役割が違ってしまうだけで簡単に互いのその手を放してしまいがちです。

女の生き方で住む「島」が変わる

 時は流れて20代後半。気付いたら、私の周囲にはたくさんの島が出来ていました。

 専業主婦の島、専業主婦子ありの島、OLの島、バリキャリの島、家事手伝いの島、共働き夫婦の島、共働き子あり夫婦の島・・・などなど。

 そして、こんなに多くの島がありながらどの島の島民も私に、「わかる! わかるよ!」とは言ってくれそうもありませんでした。寄る辺なく彷徨っていたところ、遠くの方に見過ごすぐらい小さな島があり、そこには、当時アラサ―の創業女性経営者が6人ぐらいで住んでいて、私はやっと島に上陸することができました。お互いに「いたのね!」「みつかってよかった!」と、まるで遭難者同士のように喜び合い、私達はとても仲良くなりました。

30を過ぎると、鎖国がとけてくる

 やっと女友達が見つかった事は良かったのだれど、何せ6人。そして、島同士の交流が少ない事、何より友情が「島」で区切られてしまうという現実に対して、当時何とも言えないさびしさを感じていたものです。「共感」という、他者を受け入れたり感情移入できたりする感性が高いが故により強固な「共感」を求めてしまい、結果女達が分断してしまうなんて皮肉にも程があるからです。

 ところが、島民たちが30歳を過ぎた頃、ほぼ鎖国状態だった島々がちょろちょろと開国しはじめます。結婚や出産や昇進を機に、島民たちが交流を活発にし始めたのです。

かつて遠ざかった友人から差し伸べられる手

 私の第一子出産時には、「やっとこちらの島にも来たか。」とばかりに、件の地元の友人が全面的にサポート宣言。「どうせ川崎貴子のことだ、母親学級なども行ってないに違いない。」と確信していた彼女が、専業ママ情報を提供しまくってくれたお蔭で、私は出産前日まで仕事をするも無事出産することができました。育児中などは更にその教えに助けられ、私は逆に彼女の夫婦喧嘩の相談に乗ったりなんかして、再び友人関係が何事も無かったように復活。

女友達は優しい港

 他にも、結婚したいバリキャリが専業主婦の島へ、起業したい主婦が経営者の島へ、女友達は、「待っていたよ。」と優しく笑って、今までの互いの不義理を忘れ再び昔のように手をつなぐ。そんな光景があちこちで見え始めるのでした。

 私は、急に忙しくなった20代の頃、女友達の特性をすっかりと忘れておりました。

 女友達は、嫉妬深い彼氏でも、手のかかる夫でも、デイリーな愛情を注がないと育たない我が子でも無い。お互いに、彼氏ができれば「今は彼に時間を取りたいのね~。」と待っていてくれ、失恋すれば「お帰り。」と受け入れてくれる。幸せになるための「お互い様精神」を持ち合わせた、優しい港のような存在であったことを。

 ただ、忘れていたことも、勝手に淋しく思ってしまったこともしょうがない事。20代の頃はあまりに必死で、あまりに友人と違う人生を歩んでしまった気がして不安で、それでも一生懸命に自分の選んだ島で頑張っていたのですから。

40代になれば最後は皆同志

 今、私は43歳になります。

 長く生きればその分だけ、余計な事もいっぱいしたけれど経験は増え、今では様々な女の島に、経験値の共感を携えてフリーパスで行き来ができます。

 また、女性達があっちの島、こっちの島を渡り歩くのを見てきたので、現在の職業や立場、現在の未婚既婚など、長い時間軸では全く関係の無いものだということも解り、「女同士」というだけで感性が合う人や素敵だなと思う人と自由に友人になれてとても楽しいお年頃です。

 SNSのお蔭で、なかなか会えない古い友人達とも交流もできて、「子供が中学生になったら一緒に旅行をしよう。」などと長期的に、先の楽しみも計画し合えるようにもなりました。

70代はアメージングにゆるゆる

 そして、私の母(79歳)、その友人関係を観察していると更にアメージングにゆるゆるです。彼女達は、60代後半も70代も80代も、みーんな一律で地続きの「おばあさんの島民」なのです。かつての職業婦人も、かつての専業主婦も、かつての美女も、かつてのシングルマザーも、「お互いに長く生きましたね。」というだけで共感し合っているかのように、孫や犬、病院の話なんかを楽しそうにしています。

いずれ合流する女たちの人生

 今、どんな島に住んでいようと、皆、最後は同じところに流れて行って、笑顔を交わし合えるのが女友達。関係性を長いスパンで捉え、無理せずに友情を育んで行けばいいのではないでしょうか? そして、今疎遠になっている友人が戻ってきた時に、「待っていたよ。」を笑顔で言えるように「女の度量」を常に鍛えておきましょう。

川崎貴子の「自立という幸福」連載はこちら → http://wotopi.jp/archives/cat_rensai/rensai17

文/ウートピ編集部

(※「ウートピ」2016年1月12日付の記事を転載)

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