「あの上司とは折が合わない」「あの部下はいつも何考えているんだか…」

 職場で人間関係に悩んだことはありませんか? 価値観や環境が異なる人が同じ職場で働いていると相手の気持ちになって考えるというのはなかなか難しいもの。そんなときに心強いのがエニアグラムという性格分析。

 生まれ持つ気質をベースに9つの分類で自分や周りの人の傾向を的確に理解できるのです。この連載では、エニアグラムを使って、自分だけでなく、周囲の可能性も最大限に活かす方法をお伝えしていきます。(米国エニアグラム研究所の日本支部副代表・高岡よし子さんに教えていただきました)

興味のある仕事なら試験勉強も苦にならない

 前回記事は、自分や人の可能性を引き出し、人間関係が楽になる優れた性格分析、エニアグラムによる9つの性格タイプの基本的特徴についてお話しました。

 今回は、仕事のスタイルや適性について取り上げます。自分の仕事のやり方に関しては、何となく傾向性や長所、短所について感じているかもしれませんが、エニアグラムを使って客観的に分析してみましょう。自分の長所や短所を明確に理解することで、どのようにしたら課題を克服し、可能性を伸ばすことができるかが分かります。

 また、周囲の人のワークスタイルや適性についても理解を深めることで、チームのポテンシャルを高め、部下の可能性を引き出すような関わり方をすることができます。社外の人と仕事をする場合にも、役立ちます。