世界の有休消化率(主要12カ国/地域)
世界の有休消化率(主要12カ国/地域)
自分の有休日数を知らない人の割合(主要12カ国/地域)
自分の有休日数を知らない人の割合(主要12カ国/地域)
有休を取得することに罪悪感を覚える割合(主要12カ国/地域)
有休を取得することに罪悪感を覚える割合(主要12カ国/地域)

 オンライン旅行予約サービス「Expedia(エクスペディア)」の日本語サイト「エクスペディアジャパン」は、世界の有給休暇(有休)事情に関する調査結果を発表した。それによると、日本は昨年に続き、有休消化率が世界で2番目に低い。

 調査は、日本、韓国、シンガポールや欧米諸国を含む世界26カ国/地域に住む18歳以上の有職男女9273人に対して実施した。年間の有休日数と消化日数を尋ねたところ、有休消化率が最も低いのは韓国の40%、次いで日本の60%、米国の73%となった。

 ただし日本は年間の有休日数が20日間と徐々に増えており、韓国や米国、メキシコ、シンガポール、香港などの15日間より5日多い。消化率も2013年以降上昇し、日本企業の各社が有休消化率の改善に努めていることがうかがえる。

 有休日数を尋ねる質問に対して「知らない」と答えた割合は、日本(53%)がダントツで多かった。次いで韓国(23%)、米国(16%)と続き、有休消化率が低い国ほど自身の有休日数について無頓着と言えそうだ。

 また、有休を取得するのに罪悪感を覚えるか聞いてみると、「はい」と答えた割合が最も高いのは日本(18%)だった。休暇を取ったとしても「旅行中は仕事のことが頭から離れない」と答えた割合も日本(13%)が最も高く、一方で「仕事に満足している」と答えた割合は日本(17%)が最も低い。仕事に励んでいてもなかなか満足感を得られないのは、休みを取りづらい環境や休みを取ることへの意識の低さが影響しているのではないかと、同調査は指摘している。

 一方で、日本人が有休を取る目的は「複数回に分けて短い旅行をする」(58%)が圧倒的に多く、日本人は「安・近・短」の旅行でこまめに気分転換をしている様子も見てとれる。

■関連情報
・ExpediaのWebサイト www.expedia.co.jp/

取材・文/鈴木 英子=ニューズフロント