投資を始めるときは、「いきなり富士山に登らない」

今知りたいことを、プロが直接アドバイス
「投資は長い目でみることが大切です」という酒井さん。ご自身も、保有していた投資信託が一時的に落ち込んだが、複数の資産に分散していたため、慌てて売却せず持ち続けることができ、今では当時よりも値上がりしているという

 休憩をはさんでスタートした第2部では、参加者から寄せられた質問に、和泉さんと野村アセットマネジメント金融法人営業部マネージャーである酒井恵利子さんが、プロならではの視点でズバリと回答していく。

野村アセットマネジメント株式会社
金融法人営業部マネージャー
酒井恵利子さん
大学卒業後、ホテル、広告出版社を経て、野村アセットマネジメントに入社。現在は、金融法人営業部にて、クライアント対応やウェブプロモーションを担当

 まずは、「初心者でも賢く運用するコツは?」との質問に対し、酒井さんは「投資にいきなりまとまったお金を使うのは、登山でいえば、初心者が富士山に登るようなもの。まずは、少額から初めの一歩を踏み出してみることが大切」という。

 一方、「経済に詳しくなくても、値段が安いときに自動的にたくさん買えるのが積立投資。口座引き落としにすれば、黙っていても投資を続けられます」と和泉さん。

 さらに酒井さんは、ご自身の失敗談も含め、投資経験談を披露。給与天引きで積み立てていたものが今では「未来へのプレゼント」になっているという。

 他にも、「つみたてNISAとNISAの違い」や「運用の見直しのタイミング」などの具体的な手法に加え、「老後に向けた資産運用の考え方」など、投資に対する姿勢にまで話は及んだ。

 時間いっぱいまで役立つ話をしてくれた最後に、和泉さんは「日本は今、大きな転換期を迎えています。今までの延長や“自分はこうだ”というフレームを外して、どうしたら幸せになれるかということを考えてほしい」とアドバイス。酒井さんは、「投資は車の運転と同じ。一度、ハンドルやブレーキの操作技術を身につければ、自分にあった運転(運用)ができるようになります」と締めくくった。

参加者のリアルボイス

●「これからの女性の生き方」も聞けてためになった!
よくある投資商品の紹介といった話ではなく「これからの女性の生き方」から、今後、働く女性はどうするべきかといった話が聞けて、とても参考になった。

●思い切って参加して、よかった!投資を始めようと思った。
ただ不安を抱えているだけでは、何も変わらないということが分かった。勇気を出してきてみてよかった。「ここに来た人はお金に困らない」といわれて、少し自信が持てた。

●自分は間違っていないと確信できた。話が面白かった!
投資信託を少しずつ買い始めたところです。お話を聞いて、「自分がやっていることが間違っていない」と安心できた。具体的なエピソードがたくさん聞けて楽しかった。

協賛/一般社団法人投資信託協会

◆2017年12月7日公開の記事を再掲載しました。