素敵なリーダーは、もともと「ゆるキャリ」志向の人が多い
そして企業をとりまく状況も会社自身もどんどん変化しています。長時間労働は美徳という考えを改めて働き方改革をして効率よく働こう、生産性を高めようと考える企業も多くなっています。それに、リーダーのあり方も変わってきています。リーダーといっても、昭和時代のような「オレについてこい!」という体育会系のリーダーは今の時代にマッチしないかも。みんな一人ひとり自分らしいリーダーになればよいのです。
今回、「WOMAN EXPO TOKYO 2016」で皆さんの前でお話しできる機会が得られました。とてもありがたいことだと思っています。
私がお話ししたいことは、今は最大のチャンスだからどんどんステージに上がりましょう!リーダーになりましょう!ということです。でも、そんなこと言われても自分に自信が持てない、リーダーになれそうもないとためらう方に、私が取材してきたたくさんの女性リーダーのお話をしたいのです。何せ32年ですからね。横浜市長の林文子さん、厚生労働省元事務次官の村木厚子さんをはじめ、たくさんの女性の皆さんにお会いし取材してきました。昨年は、22人の女性エグゼクティブのキャリアをまとめた『なぜ、彼女たちの働き方はこんなに美しいのか~22人の女性エグゼクティブのキャリアの軌跡』という本も出しました。
誰しも最初から素晴らしいリーダーだったわけではありません。皆さん、いい意味で「フツー」の人です。リーダーどころか、若い頃は、結婚したら仕事を辞めるものと思っていたというゆるキャリ志向の人の方が多かったりします。昇進志向があった人はほぼ皆無と言っていい。でも、いろいろな人に出会い、経験を積み、仕事の面白さ、醍醐味を知ります。キャリアを振り返るとラッキーなことばかりが起こったわけではありません。ピンチや挫折も失敗もたくさんありました。でも、そこからいろんなことを学んで自分を変えていった、女性リーダーのお話をしたいのです。
その女性たちのキャリアの共通項、実践してきたことをご紹介することで、皆さんのキャリア形成のヒントにしていただければと思います。そして、皆さんの前に用意されている、ステージに上がっていただきたいと思います。