働きがいを高めるのは会社と社員の相乗効果

――皆さんは先日、33社約400名という規模の様々な業界の営業職の女性(エイジョ)が新しい働き方を発表する「新世代エイジョカレッジ・サミット」で初参加にもかかわらず一次、二次審査を通過。ファイナリストに選ばれました。

青山 私たちはアンケート結果を元に実施した実証実験の結果と「ドローン型営業」の提案について発表しました。ドローン型営業とはタイプ別に分析した顧客に合わせ営業スタイルを変えることで、「週40時間ワーク」を実現するもの。「週5日間、計40時間のなかで柔軟に働く」という働き方です。

――どんな成果を上げたのですか。

一山 実験を通して業績や顧客満足度における上昇傾向を示せたと同時に、労働時間も削減できました。社内のMRに実行してもらった結果、1日当たりの労働時間が平均で約2時間減少したのです。この取り組みは男性にも役立つと思います。というのもライフイベントは、性差に関係なく必ず訪れるもの。例えば結婚や子供を持つことは男性の労働環境に大きな“影響”を与えていないかもしれません。でも、親の介護はどうでしょう。自分を取り巻く環境が変化した時、働き方に柔軟性があれば、安心して働けますよね。

――今回の取り組みを振り返って今、どんな感想をお持ちですか?

佐藤 上司や同僚に企画の内容を説明した時に、「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」と助言がもらえるなどの具体的なバックアップがありがたかったです。あらためてリリーの、「チャレンジする人を応援する風土」を感じました。

一山 私は「あ、ウチってすごく進んでるな」と思いました。実は今回のエイジョ・カレッジで発表された提案には、リリーで既に実施されているものが少なくなかったんです。ということは私たちが「会社が用意してくれたもの」に甘えず自分たちで積極的に活用すれば、今以上に働きがいのある会社にできるってことですよね。

青山 今、一山さんが言ったことこそが「リリーらしさ」だと私は思います。環境のせいにせず自分に原因を求める。それが成長の原動力になっているんだと思います。

近藤 みんな自分で責任を持つから任せてもらえるし、サポートもしてくれる。自分の力を試したいと考える人ほど、やりがいを得られる会社だと思います。

「新世代エイジョカレッジ」とは?

営業職女子、略して「エイジョ」。彼女たちが直面する問題、つまり結婚や出産といった「ライフイベント」によって営業が続けられなくなるなどの問題を解決し、活躍できる社会の実現を目指すべく2014年度から立ち上がったプロジェクト。今回は27社から182人のエイジョたちが参加した(http://eijyo.com/
今回、日本イーライリリーから「エイジョカレッジ」に参加した8人の「エイジョ」たち。前列は座談会に参加してくれた4人(左から一山さん、青山さん、近藤さん、佐藤さん)。後列4人は一緒に参加したもう1チームのメンバー(左から、大橋美佐恵さん、芦口亜梨奈さん、潮田里瀬さん、小野真弓さん)
今回、日本イーライリリーから「エイジョカレッジ」に参加した8人の「エイジョ」たち。前列は座談会に参加してくれた4人(左から一山さん、青山さん、近藤さん、佐藤さん)。後列4人は一緒に参加したもう1チームのメンバー(左から、大橋美佐恵さん、芦口亜梨奈さん、潮田里瀬さん、小野真弓さん)

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