放ったらかしでもお金が貯まる秘訣は、銀行口座の使い方にありました。銀行の選び方や使いこなし方を見直し、お金が貯まる&増える仕組みをつくりましょう。

「使う」「貯める」「増やす」3つの用途で口座を使い分け

(C)PIXTA
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 お金が貯まる仕組みづくりの第一歩は、「使う」「貯める」「増やす」の3つの用途に合った銀行を選ぶこと。手持ちの銀行の特徴を考えつつ、どの口座を、どう活用するか明確にしよう。

 メインバンク(給与振込口座)は「使う」口座。「クレジットカードの代金や光熱費などの引き落としは、ここに集約すると家計管理がしやすい」と、ファイナンシャルプランナーの前野彩さんはアドバイスする。

 お金を貯めるには、給与から毎月、一定額を自動的に貯蓄用口座に移動する仕組みが重要だ。通常の銀行より金利が高めで、振込手数料やコンビニATMの利用手数料が低めのネット銀行を上手に活用したい。

 お金を増やすには、地方銀行のインターネット支店やネット証券の口座開設もおすすめ。用途別に3つの口座を使い分け、賢くお金を増やそう。

「貯まる仕組み」はこうつくる

(1) 使う口座

会社から振り込み・メインバンク
主に都市銀行や地方銀行
家計管理の基点となる口座。都市銀行や地方銀行は、自行のATMを無料で使える時間帯に制限があったり、金利が低かっ たりするが、各行の優遇サービスなどを使いこなして、振込手数料やATM利用手数料がかからない工夫を。

□ 現金で使う分を引き出し
□ クレジットカードの引き落とし
□ 固定費(家賃など)の引き落とし

(2) 「使う」「貯める」口座

一定額を先取り貯蓄・サブ銀行
主にネット銀行 または 都市銀行の自動積立口座
おすすめは、都市銀行より金利が高めのネット銀行。給与振込口座から毎月無料で、一定額を自動入金してくれるサービスがあるネット銀行などを活用しよう。都市銀行で貯めるなら、自動積立定期などで口座を分けて管理して。

(3) 「使う」「増やす」口座

必要に応じてお金を移す・“得する”銀行
主に地方銀行のネット支店 またはネット銀行
地銀のネット支店の定期預金は、まとまった額のお金を増やすのにおすすめ。投資で増やしたい人は、楽天銀行や住信SBIネット銀行など、グループにネット証券を持つ銀行を選び、証券口座と連携させ、金利アップなどを狙う手も。

例えば…
まとまった額のお金を高い金利で増やしたい → 地方銀行のネット支店
外貨預金を海外でお得に使いたい → ソニー銀行
証券口座と連携して、お得に投資を始めたい → 楽天銀行、住信SBIネット銀行 など

働き女子が使える「銀行預金」、違いをチェック

この人に聞きました
前野 彩さん
ファイナンシャルプランナー
オフィスwill代表。女性の家計管理に詳しい。著書に『本気で家計を変えたいあなたへ~書き込む“お金のワークブック〈” 第2版〉』(日本経済新聞出版社)などがある。

取材・文/村越克子

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